世界COPDデー2025:慢性閉塞性肺疾患を知る5つのポイント
2025年11月19日に行われた世界慢性閉塞性肺疾患(COPD)デーでは、"Short of Breath, Think COPD"(息切れを感じたらCOPDを考えてみよう)というテーマのもと、早期診断と治療の重要性が強調されました。世界COPDデーは、慢性閉塞性肺疾患に関する国際ニュースとしても注目される、世界規模の啓発キャンペーンです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界で最もよく見られ、防ぐことも可能な呼吸器疾患の一つです。本記事では、COPDについて知っておきたい5つのポイントを、オンラインでさっと読める形で整理します。
COPDを理解する5つのポイント(Takeaways)
- 世界COPDデーは毎年11月第3水曜日に行われる国際的な啓発デーである。
- COPDとは、肺が長期的に傷つき、空気の通り道が狭くなる病気である。
- 主な原因は、たばこの煙、室内の煙、職場での化学物質や粉じんへの長期的なばく露である。
- 症状はゆっくり進行し、慢性的なせきやたん、息切れなどが代表的である。
- 症状が出る前からリスクを意識し、早期診断と予防に取り組むことが病気の影響を小さくする鍵である。
1. 世界COPDデーとは?
毎年11月の第3水曜日は、世界慢性閉塞性肺疾患デー(World Chronic Obstructive Pulmonary Disease Day)です。Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)が主催する世界的なキャンペーンで、慢性閉塞性肺疾患(COPD)への理解を高めることを目的としています。
2025年の世界COPDデーは11月19日に行われました。テーマは"Short of Breath, Think COPD"で、「息切れを感じたときはCOPDの可能性を考えてみてほしい」というメッセージが込められています。このメッセージには、早期診断と治療の重要性を広く伝えたいという狙いがあります。
2. COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
米メイヨー・クリニックによると、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease, COPD)は、肺が長期的にダメージを受けることで起こる病気です。このダメージによって肺に炎症(はれや刺激)が起き、空気の通り道である気道がふさがれやすくなります。
その結果、肺に空気が入りにくくなったり、吐き出しにくくなったりして、呼吸が苦しくなります。つまりCOPDは、空気の出入りが慢性的に妨げられる呼吸の病気だと言えます。
3. COPDの主な原因
世界的に見ると、COPDの最大の原因は喫煙だとされています。たばこの煙が長期間にわたり肺を傷つけ、炎症や気道の狭窄(きょうさく:狭くなること)を引き起こすためです。
メイヨー・クリニックの専門家によると、喫煙以外にも次のような要因がCOPDの原因となります。
- 室内での煙へのばく露:換気の悪い住宅で、調理や暖房のために燃料を燃やした際に出る煙を長期間吸い込むこと。
- 職場での化学物質や粉じんへのばく露:化学物質の煙、蒸気(ベーパー)、粉じんなどを、仕事を通じて長年吸い込むこと。
こうした要因に長くさらされることで、肺にダメージが蓄積し、COPDの発症につながります。
4. COPDのよくある症状
COPDのやっかいな点は、症状がはっきり出るころには、すでに肺がかなり傷んでいることが多いという点です。さらに、症状は時間とともに少しずつ悪化していきます。
代表的な症状として、次のようなものが挙げられます。
- 長く続く慢性的なせき
- たんがよく出る状態が続くこと
- 階段を上るなどの動作で感じる息切れ
- 以前よりも呼吸が苦しくなったと感じること
こうしたサインは、加齢や体力の低下と勘違いされがちですが、COPDの初期サインである可能性もあります。
5. 早期診断と予防がなぜ重要なのか
世界COPDデーのメッセージは明確です。早期診断と予防が、COPDによる影響を小さくするうえで不可欠だということです。
症状が自覚できるようになるころには、すでに肺のダメージが進んでいることが少なくありません。そのため、
- 息切れや慢性的なせき、たんが続くときは放置しない
- 特に喫煙歴がある人や、煙・化学物質・粉じんにさらされてきた人は、自分のリスクを意識する
- 気になる症状があれば、早めに医療機関に相談する
といった行動が、COPDの負担を減らすうえで大切になります。
"Short of Breath, Think COPD"という言葉どおり、息切れを感じたときにCOPDを一つの可能性として思い浮かべることが、自分や周囲の人の健康を守る第一歩と言えます。世界COPDデーをきっかけに、身近な人ともこのテーマについて話してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








