中国で年間100万件超の心筋梗塞 若年化進む今冬のリスクとサイン
中国で急性心筋梗塞(AMI)の発症が増え、しかも若い世代にも広がっています。年間100万件を超える新規症例が報告されるなか、この冬、自分や家族の「心臓の危険サイン」を知っておくことが重要になっています。
中国で年間100万件超のAMI、若年化が進行
急性心筋梗塞(AMI)は、いわゆる心筋梗塞や心臓発作と呼ばれる状態で、冠動脈の血流が急激かつ持続的に低下することで心筋が壊死し、生命を脅かします。中国では毎年、AMIの新規症例が100万件を超えて報告されており、その数は少なくありません。
さらに最近の臨床データからは、45歳未満の人たちの発症が増え、全体として発症年齢が若年化している傾向が明らかになっています。20〜40代の読者にとっても、もはや高齢者だけの病気とは言い切れない状況です。
11月20日は心筋梗塞救治日 啓発と標準的な救急医療の推進
こうした深刻な状況を受け、中国では毎年11月20日を「心筋梗塞救治日」と定めています。この日は、急性心筋梗塞への理解を高め、救急医療をより標準化していくことがねらいです。
生命を脅かす病気だからこそ、平時からリスクや症状を知っておくことが、自分や周囲の人を守る準備につながります。
高リスク群 自分は当てはまらないか
AMIの発症リスクが高いのは、次のような人たちだとされています。
- 冠動脈疾患のある人
- 高血圧の人
- 糖尿病の人
- 脂質異常症(血中の脂肪が多い状態)の人
- 肥満の人
- 喫煙など、不健康な生活習慣のある人
複数の項目に当てはまるほどリスクは高まります。若いからといって安心せず、自分の生活習慣や持病を一度振り返ってみることが大切です。
見逃したくない症状と早期のサイン
北京大学第三病院の循環器専門医、Wang Yupeng医師によると、急性心筋梗塞には典型的な症状と、一見分かりにくい症状があります。
典型的な症状
典型的なAMIでは、次のようなサインが見られるとされています。
- 15〜20分以上続く、強く持続する胸の痛み
- 息切れや呼吸のしづらさ
- 強い痛みに伴う大量の発汗(冷や汗)
- 左腕やその他の上半身に広がる痛み
これらの症状が現れた場合、単なる疲れや肩こりと思い込んでしまうと対応が遅れかねません。
一見分かりにくい症状
一方で、典型的な胸の痛みが出ないケースもあります。Wang医師によると、次のような「意外なサイン」に注意が必要です。
- 背中の痛み
- みぞおち周辺の上腹部の痛み
- 歯の痛み
こうした症状だけを見ると、筋肉痛や胃の不調、歯のトラブルなどと勘違いしがちです。しかし背景に心筋梗塞が隠れている可能性もあり、軽視しない姿勢が求められます。
この冬、心臓のサインに耳を傾ける
中国では、年間100万件を超える急性心筋梗塞が報告され、しかも45歳未満の発症が増えています。デジタルネイティブ世代にとっても、心臓の病気は決して遠い話ではありません。
高リスク群に当てはまる人はもちろん、忙しさから体のサインを見逃しがちな人こそ、この冬は少し立ち止まって、自分の胸の違和感や息切れ、原因不明の痛みを振り返ってみることが大切です。
深刻なテーマではありますが、心筋梗塞のリスクや症状を知っておくことは、自分と周りの人の命を守る第一歩です。日々のニュースと同じように、自分の体からの「ニュース」にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








