中国とザンビア、李強首相が「共同の未来」構築を提案
中国とザンビア、李強首相が「共同の未来」構築を提案
アフリカ南部のザンビアを訪れた中国の李強首相は、ハカインデ・ヒチレマ大統領との会談で、両国の近代化をともに進め「中国・ザンビアの共同の未来をともにする共同体」をより緊密なものにしていく考えを示しました。資源やインフラにとどまらず、新エネルギー車や人工知能(AI)まで視野に入れた協力強化が打ち出されています。
ルサカでの会談で示された協力の方向性
李首相は、ザンビアの首都ルサカで行われた木曜日の会談で、次のような方向性を示しました。
- 両国の近代化の取り組みを前に進め、より緊密な中国・ザンビアの共同体を築く
- 鉱業、新エネルギー車、AIといった新しい分野で協力の可能性を探る
- 医療、農業、人材育成など生活に密接した分野の協力を強化し、国民の実感できる利益を高める
- 文化、教育、観光などの交流を深め、両国の人々の相互理解を広げる
特に、人々が日々の生活の中で協力の成果を感じられるようにすることが強調されました。これはインフラや大型プロジェクトだけでなく、教育や医療といった身近なサービスの改善にもつながる可能性があります。
タンザン鉄道の再活性化へ、3カ国協力を呼びかけ
李首相はまた、タンザニアとザンビアとともに、タンザン鉄道(タンザニア・ザンビア鉄道)の再活性化を進めるよう呼びかけました。この鉄道は両国をつなぐ重要な路線であり、その再生は3カ国の人々の共通の願いだと位置づけています。
具体的には、次のような点が挙げられました。
- 3カ国が政策面で連携し、鉄道事業を総合的に発展させる
- 鉄道沿線の国や地域の発展を後押しするプロジェクトを進める
- 物流の効率化や人の移動の活発化を通じて、地域経済の成長を促す
インフラを軸に周辺地域の開発まで視野に入れるこのアプローチは、中国とアフリカ諸国の協力の一つの姿ともいえます。
グローバルサウスと多国間協調を重視
中国とザンビアは、多国間の場での協力も強めていく方針です。李首相は、アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどの新興国・途上国を指す「グローバルサウス」の国々とともに、国際的な経済・貿易秩序や公正・正義を守り、共通の利益を守っていく必要性を強調しました。
一方、ヒチレマ大統領は、ザンビアが一つの中国の原則を堅持しているとしたうえで、次のような姿勢を示しました。
- 首脳レベルを含むハイレベルな交流を一層強化する
- 貿易や投資、鉱業、農業、インフラ建設、文化交流など幅広い分野で協力を拡大する
- 中国が提唱する4つのグローバル・イニシアチブを高く評価し、多国間協力や自由貿易の維持で連携を深める
こうした発言からは、中国とザンビアが二国間関係にとどまらず、グローバルな課題への対応でも歩調を合わせていく姿勢がうかがえます。
日本の読者が押さえておきたい3つのポイント
この中国・ザンビアの国際ニュースを日本語で追ううえで、特に注目したい点は次の3つです。
- キーワードは「共同の未来」──両国関係を、人と人の交流や生活の質向上まで含めた長期的なパートナーシップとして位置づけていること
- 協力分野が鉱業やインフラに加え、新エネルギー車やAIといった新産業に広がっていること
- グローバルサウスや多国間主義の文脈で、中国とアフリカ諸国の連携が一段と強まりつつあること
今後、具体的なプロジェクトの内容や規模がどのように示されるかで、中国・ザンビア関係、そしてアフリカにおける協力の姿がより鮮明になっていきそうです。
Reference(s):
Premier Li calls for closer China-Zambia community with shared future
cgtn.com








