G20で日中首脳会談見送りへ 中国が李強首相の会談予定なしと表明 video poster
中国外交部は、近く開かれるG20首脳会議で中国の李強首相と日本の首脳による会談は行われないと改めて明らかにしました。日本側が対話に前向きな姿勢を発信する中での判断であり、今後の日中関係にどのような影響が出るのか注目されています。
中国、李強首相に会談の予定なしと説明
中国ニュースとして注目を集めているのが、G20首脳会議に合わせた日中首脳会談が見送られるという発表です。木曜日に行われた定例の記者会見で、中国外交部の毛寧報道官は、李強首相がG20首脳会議の場で日本の首脳と会談する予定はないと再確認しました。
毛報道官は、日本側が中国との対話や関与に前向きだと繰り返し発信していることについて問われ、李首相には日本の指導者と会う計画はないとした上で、日本側に対し慎重に行動するよう求めました。
日本側の対話アピールとのギャップ
日本政府は、中国との安定的な関係構築を目指し、対話の用意があると繰り返し発信してきました。一方で、中国側は今回、G20首脳会議という国際ニュースの大きな舞台で、首脳会談に応じない姿勢を明確に示した形です。
両国の立場の違いは、必ずしも対話そのものを否定するものではありませんが、少なくとも今回のG20の場では、トップ同士が直接向き合う機会は生まれないことになります。
ここから見えてくるポイントを、簡単に整理してみます。
- 日本側は対話に前向きだと発信しているが、具体的な首脳会談の実現には至っていない
- 中国側は首脳会談を見送る一方で、日本側に慎重な対応を求めている
- G20という多国間の場での日中首脳会談見送りは、国際社会にもメッセージとして受け止められる可能性がある
G20首脳会議という舞台の意味
G20首脳会議は、世界の主要な国や地域のリーダーが一堂に会する場で、多くの二国間会談が行われることでも知られています。とくに、日中関係のように課題と協力の両面を抱える関係にとって、G20の場を活用した首脳会談は、関係改善のきっかけとして期待されがちです。
その中で、日中のトップ同士が今回は会談しないという判断は、両国関係の現状を象徴的に映し出しているともいえます。他国首脳との会談がどのように行われるかも含め、中国外交の優先順位やメッセージを読み解く材料になるでしょう。
首脳会談がないと何が変わるか
首脳会談が行われないからといって、ただちに日中関係が大きく悪化するとは限りません。ただ、トップ同士が直接対話し、立場の違いをすり合わせる機会が失われることで、誤解や不信感が長引くリスクは高まります。
その一方で、実務者レベルや外相レベルの対話がどのように維持、強化されるかは、これまで以上に重要になります。首脳会談が実現しない局面だからこそ、現場レベルでのコミュニケーションや協力の積み上げが問われているとも言えます。
今回の発表から読み取れる三つのポイント
今回の中国側の発表からは、少なくとも次の三つのポイントが読み取れます。
- 日中首脳の直接対話は今回見送り
G20首脳会議の期間中、少なくとも現時点の説明では、李強首相と日本の首脳が会談する予定はありません。 - 日本に慎重な行動を求めるメッセージ
毛報道官が日本側に慎重な対応を促したことは、具体的な懸案に対する中国側の不満や懸念が背景にあることをうかがわせます。 - 多国間の場で示された日中関係の現在地
首脳会談が見送られたという事実自体が、現在の日中関係の微妙なバランスを示すサインとして受け止められています。
日中関係のこれからを考える
今回のG20首脳会議で日中首脳が会談しないというニュースは、一見すると失望を招きかねません。しかし、対話の重要性そのものが否定されたわけではなく、どのタイミングで、どのレベルから信頼を積み上げていくのかが改めて問われているとも言えます。
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっては、次のような点に注目しておくと、日中関係の変化を立体的に捉えやすくなります。
- G20後に、外相や高官どうしの対話がどの程度継続、あるいは拡大していくか
- 経済やビジネス、人の往来といった分野で、実務レベルの協力がどう維持されるか
- SNSや世論での日中関係をめぐる議論がどのように変化していくか
首脳会談の有無はニュースとして分かりやすい指標ですが、日中関係はそれだけで決まるものではありません。今回のG20首脳会議での動きを入り口に、中長期的な視点から両国関係を見ていくことが、私たち一人ひとりに求められているのかもしれません。
Reference(s):
China: Premier Li will not meet with Japanese leader during G20 summit
cgtn.com








