中国、新通信技術試験衛星Shiyan-21を打ち上げ 宇宙通信強化へ
中国が新たな通信技術試験衛星「Shiyan-21」を打ち上げ、衛星通信や放送、データ伝送の高度化に向けた一歩を踏み出しました。本記事では、この国際ニュースを日本語でコンパクトに整理し、背景と意味を解説します。
今回の打ち上げの概要
中国は南西部・四川省にある西昌衛星発射センターから、現地時間の金曜日に通信技術試験衛星「Shiyan-21」を打ち上げました。発射時刻は北京時間の午後6時55分で、長征3号B(ロングマーチ3B)ロケットに搭載された衛星は、予定された軌道への投入に成功しています。
今回のミッションは、長征ロケットシリーズとして通算609回目のフライトとなりました。度重なる打ち上げの実績は、中国のロケット運用がすでに定常的な段階にあることをうかがわせます。
Shiyan-21衛星は何をするのか
Shiyan-21衛星は、主に衛星通信、ラジオ・テレビ放送、データ伝送などのサービスに活用される計画です。あわせて、新しい通信関連技術の試験や検証も行うとされており、「試験衛星」としての役割を担います。
こうした試験衛星は、将来の本格運用に向けて技術や装置を宇宙空間で実際に動かし、性能や安全性を確認する場として重要です。地上での実験だけではわからない宇宙特有の環境の影響を把握し、次世代の通信衛星や通信ネットワークの設計に生かすことができます。
長征ロケット609回目が示すもの
今回の打ち上げは、長征ロケットシリーズ全体で609回目の飛行ミッションでした。この累計フライト数は、中国が長年にわたり打ち上げ能力を蓄積してきたことを示しています。
ロケットの運用回数が増えるほど、打ち上げの成功率やコスト、作業の標準化などの面でノウハウが蓄積されます。継続的な打ち上げ実績は、通信衛星だけでなく、地球観測衛星や各種探査ミッションなど、幅広い宇宙プロジェクトを支える土台にもなります。
私たちの生活と宇宙通信の関係
衛星通信やデータ伝送は、スマートフォンでの動画視聴、オンライン会議、船舶や航空機の通信、災害時の非常通信など、私たちの日常生活や社会インフラを見えないところで支えています。中国を含む各国が通信技術試験衛星を打ち上げる動きは、こうしたサービスの安定性やカバー範囲を広げるうえで重要です。
2025年12月8日現在、宇宙を活用した通信網は、アジアをはじめ世界各地域のデジタル化を進める基盤となっています。今回のShiyan-21打ち上げも、その一部として、今後の国際的な宇宙通信ネットワークのあり方を考えるうえで注目すべきトピックといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








