中国・文昌「宇宙都市」商業宇宙飛行の玄関口を歩く
中国南部・海南省の文昌にある「文昌航天科学センター」が、中国の宇宙開発ブームを象徴する新しい観光・学びの拠点として注目を集めています。商業宇宙飛行のハブをめざす文昌国際航天城の一角で、ロケットや発射施設を間近に感じられる国内有数の「宇宙都市」です。
海南省・文昌に誕生した「宇宙都市」
近年、中国の宇宙開発は大きな飛躍を続けており、その成果を間近で見たいという思いから、国内各地から多くの人が文昌航天科学センターを訪れています。センターは、海南自由貿易港の重要ゾーンとして整備が進む「文昌国際航天城」の内部に位置しています。
文昌国際航天城は、中国で本格的に立ち上がりつつある商業宇宙飛行産業の拠点として構想されたエリアです。ここを中国で初めての商業宇宙飛行ハブとすることが計画されており、宇宙関連の施設や機能を一カ所に集める構想が打ち出されています。
間近で感じるロケット打ち上げの現場
文昌航天科学センターの大きな特徴は、実際の商業打ち上げ拠点を一般の来訪者が間近に体感できる点にあります。施設内では、商業打ち上げサイトの様子や、その中枢となる司令センターを見学できるようになっています。
- 商業ロケット打ち上げサイトと司令センターの見学
- ロケット発射台のツアー
- ロケット材料の輸送ハブを外側から見学
- ロケット組立施設を外側から見学
見学ルートは、ロケット本体に直接触れるのではなく、輸送ハブや組立施設を外側から眺める形が中心です。それでも、巨大な構造物が林立する光景を前にすると、宇宙に向かう産業のスケール感を肌で感じることができます。
宇宙を身近にする「学びの場」
文昌航天科学センターを訪れる人の目的は、単なる観光だけではありません。多くの来訪者が、中国の宇宙計画について学び、その裏側にある技術や運用の仕組みを知るために足を運んでいます。
こうした施設は、宇宙開発を遠い世界の出来事ではなく、具体的な施設や仕事としてイメージできる場でもあります。子どもから大人まで、打ち上げの舞台裏に触れることで、科学技術や工学への関心を広げるきっかけにもなりそうです。
商業宇宙飛行がひらく新しい産業のかたち
商業宇宙飛行とは、国家プロジェクトとしての宇宙開発だけでなく、企業が主体となってロケット打ち上げや関連サービスを提供する動きを指します。通信や観測、将来的には宇宙旅行など、宇宙空間を活用したビジネスの土台となる領域です。
文昌国際航天城のような拠点は、こうした新しい宇宙産業のインフラとして位置づけられます。打ち上げ施設と、関連する研究・教育・サービスが一体となることで、宇宙ビジネスに関わる人材とアイデアが集まりやすくなります。
宇宙時代の「都市」をどう見るか
宇宙をめぐる動きは、軍事や安全保障だけでなく、観光、教育、ビジネスといった私たちの日常にも少しずつつながりつつあります。海南省・文昌の宇宙都市は、その変化を現場で感じられる象徴的な場所の一つと言えるでしょう。
これから商業宇宙飛行の産業がどのように育ち、こうした宇宙拠点がどんな役割を担っていくのか。スマートフォン越しのニュースだけでなく、実際の空間としての宇宙都市の姿にも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Gateway to the stars: Explore China's commercial spaceflight city
cgtn.com








