タジキスタン大統領と王毅外相が会談 戦略的協力を強化 video poster
2025年12月上旬、タジキスタンの首都ドゥシャンベで、エモマリ・ラフモン大統領が中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)と会談しました。中国と中央アジアの関係が深まるなか、両国は経済から安全保障まで幅広い分野で連携強化を打ち出しています。<\/p>
- 中国はタジキスタンを「最も信頼できるパートナー」と位置づけ
- 一つの中国原則への揺るぎない支持を表明
- SCO(上海協力機構)や中国・中央アジア枠組みで治安協力を強化へ <\/ul>
- インフラや投資協力の具体化
- 人材交流や文化交流の拡大
- 治安・国境管理など安全保障協力の調整 <\/ul>
急速に深まる包括的戦略パートナーシップ<\/h2>
ラフモン大統領は、中国はタジキスタンにとって友好的な隣国であり、最も近いパートナーだと強調しました。両国の包括的戦略パートナーシップはここ数年で急速に発展しており、中国はタジキスタンの「最大の貿易相手国」と「最大の投資元」となっていると述べています。<\/p>
タジキスタン側は、中国との協力が自国の経済成長とインフラ整備を支えてきたとの認識を示し、今後の二国間関係の見通しについても強い自信を表明しました。<\/p>
一つの中国原則への支持を改めて表明<\/h2>
ラフモン大統領は、一つの中国原則を揺るぎなく支持する立場を改めて確認しました。この原則は、中国と外交関係を持つ国々にとって対中関係の前提となるものとされています。<\/p>
同時に大統領は、中国が国際社会でますます重要かつ主導的な役割を果たしていると評価し、中国が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブを高く評価しました。このイニシアチブは、国際的な政治・経済秩序の改善を目指す構想であり、タジキスタンは「四つの重大なグローバル・イニシアチブ」の実施に積極的に協力していく姿勢を示しました。<\/p>
国際枠組みでの連携強化:国連・SCO・中国+中央アジア<\/h2>
会談では、国連、SCO(上海協力機構)、中国と中央アジア諸国による協力メカニズムなど、多国間の場で協調を強める方針も確認されました。タジキスタンはこれらの枠組みを通じて、中国とともに共通の利益を守り、国際的な公平と正義を維持していきたいとしています。<\/p>
王毅外相も、両国首脳が緊密な意思疎通を続けていることが、強い信頼関係と深い友情の土台になっていると強調しました。そのうえで、中国とタジキスタンの間で「共有未来の共同体」を築くという重要な合意ができており、二国間関係はすでに「高速走行モード」に入っていると述べました。<\/p>
安全保障:テロ・分離主義・過激主義への共同対処<\/h2>
両国は、安全保障面での協力も一段と深めていく方針です。王毅外相は、SCOや中国・中央アジアメカニズムを通じて、テロリズム、分離主義、過激主義という「三つの勢力」との戦いで協調し、両国の発展と振興を支える安全保障の土台を強化したいと述べました。<\/p>
中央アジアは地政学的に複雑な地域であり、治安の不安定化は周辺国だけでなく広い地域に波及し得ます。そのため、タジキスタンと中国が連携して治安協力を強める動きは、地域全体の安定に向けた重要な一歩といえます。<\/p>
中国の「質の高い発展」とタジキスタンへの波及効果<\/h2>
王毅外相は、中国共産党中央委員会第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)の状況についてラフモン大統領に説明し、中国の「質の高い発展」と「ハイレベルな対外開放」が、タジキスタンを含む各国に新たなビジネス機会とより広い協力の余地をもたらすと述べました。<\/p>
これは、中国経済の構造転換や新たな産業育成が進むなかで、その成長の果実を周辺国とも分かち合うというメッセージと読むことができます。タジキスタンにとっても、中国市場へのアクセス拡大や投資の継続は、経済多角化と雇用創出につながる可能性があります。<\/p>
初の外相戦略対話で何が話し合われたのか<\/h2>
同じ日に、王毅外相はシロジッディン・ムフリディン外相と初の「中国・タジキスタン外相戦略対話」を開催しました。これは、首脳レベルの合意を具体的な政策やプロジェクトに落とし込むための実務的な対話の場と位置づけられます。<\/p>
今後は、外相戦略対話を通じて、<\/p>
といったテーマが継続的に議論されていくとみられます。<\/p>
なぜこのニュースが日本の読者に関係するのか<\/h2>
一見すると日本から遠い中央アジアのニュースですが、中国とタジキスタンの関係強化は、ユーラシア大陸全体の経済と安全保障のバランスに影響を与えます。エネルギーや物流ルート、地域安定といった課題は、日本経済や企業活動とも無縁ではありません。<\/p>
今回の会談は、中国が中央アジアとの関係を一段と戦略的に位置づけていることを示す動きです。日本としても、欧州やインド、中東だけでなく、中央アジアで進む新たな連携の構図に目を向けておくことが、中長期的な視野を持つうえで重要になってきます。<\/p>
Reference(s):
Tajik president meets Chinese foreign minister on boosting ties
cgtn.com








