香港行政長官、高市首相の台湾発言を批判 日本への渡航警戒も更新
香港行政長官、高市首相の台湾発言を「極めて誤った」と批判
香港特別行政区(HKSAR)の李家超(ジョン・リー)行政長官は月曜日、日本の高市早苗首相による台湾地域をめぐる発言について「極めて誤ったものだ」と批判し、中国の人々の感情を傷つけたと述べました。香港政府はこれに関連して、日本への渡航警戒情報を更新しており、日中関係や香港と日本の交流にも波紋が広がっています。
「どの中国人も受け入れない」李行政長官が述べた懸念
国際ニュースとして注目される今回の発言について、李行政長官は、高市首相の台湾地域に関する発言が中国人民の感情を損ない、「どの中国人も受け入れない」内容だと強い懸念を示しました。
さらに李行政長官は、これらの発言は日中間の交流の雰囲気を悪化させ、多くの交流事業の実効性に疑問を投げかけるものだと指摘しました。双方の信頼や対話の基盤に影響しかねないとの認識を示した形です。
日本向け渡航警戒を更新 香港住民に注意喚起
李行政長官によると、香港特別行政区政府の保安局は、日本向けの外遊安全情報(アウトバウンド・トラベル・アラート)を更新しました。日本に渡航する、あるいは現在滞在している香港の住民に対し、周囲の状況に十分注意し、安全確保に努めるよう呼びかけています。
また、香港国際空港では、日本への渡航計画を見直す必要が生じた利用者に対し、航空便の変更などについて柔軟な対応を行うとしています。こうした措置は、政治的な緊張が市民の日常的な移動にも影響を与えうることを示しています。
学生交流団の日本派遣を中止 背景に安全面への懸念
香港特別行政区政府の教育局は先週、来月予定していた日本への中等学校交流プログラムを中止すると発表しました。香港の交流団は派遣を取りやめる決定をしており、その理由として、日本で中国の人々を標的にした攻撃が増加傾向にあるとみられること、そして教師と生徒の安全を守る必要があることを挙げています。
教育交流は、次世代が互いの社会や文化を理解する貴重な機会ですが、安全が十分に確保できないと判断されれば、最優先事項として見直しの対象となります。今回の中止決定は、地域情勢の変化が教育や人と人との交流にまで影響を及ぼしている現状を映し出しています。
香港政府は状況を注視 私たちが押さえておきたい視点
李行政長官は、香港特別行政区政府として今後も状況を注意深く監視していく方針を強調しました。国や地域の指導者による台湾地域をめぐる発言が、外交関係だけでなく、渡航や教育、ビジネスなど実務レベルの交流にも影響しうることが改めて意識されています。
今回の動きを理解するうえで、次のようなポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 台湾地域をめぐる発言は、中国の主権や感情に関わるセンシティブなテーマであり、外交上も大きな意味を持つこと
- 香港の渡航警戒や交流中止などの措置は、市民の安全確保を最優先としつつ、地域情勢のメッセージにもなりうること
- 日中関係や香港と日本の関係は、多層的な経済・人材交流に支えられており、政治的な発言がその雰囲気に影響を与える可能性があること
2025年12月現在、アジアの安全保障や台湾地域をめぐる議論は、ニュースの見出しだけでなく、観光や留学、ビジネスなど私たちの身近な選択にも関わるテーマになっています。情報を一方的に受け取るのではなく、各主体が何を懸念し、どのような行動を取っているのかを丁寧に追うことで、より立体的に情勢をとらえることができそうです。
Reference(s):
Hong Kong chief executive says Takaichi's Taiwan remarks are erroneous
cgtn.com








