北京の留学生が中国伝統建築を体験 ほぞ継ぎで広がる国際交流 video poster
北京にあるCapital University of Economics and Businessで、およそ20人の留学生が中国の伝統木造建築を体験するワークショップに参加しました。数千年の歴史を持つ木組みの技を自らの手で学ぶこの試みは、北京を国際交流センターとして発展させるための取り組みの一環として実施されました。
約20人の留学生が伝統建築に挑戦
11月19日に開かれた今回のワークショップは、留学生向けの体験型文化研修として企画されました。参加したのは、北京のCapital University of Economics and Businessに在籍するおよそ20人の留学生です。
研修では、中国の伝統的な木造建築に使われてきた木組みの技術に焦点が当てられました。学生たちは、説明を受けながら部材を削り、組み合わせ、実際に伝統的な構造を自分たちの手で再現するプロセスを体験しました。
釘もネジも使わない「ほぞ継ぎ」の世界
今回のテーマとなったのは、古くから受け継がれてきた木組みの技術「モルタル・アンド・テノン・ジョイント(mortise and tenon joint)」、いわゆる「ほぞ継ぎ」です。数千年の歴史があるとされるこの仕組みは、木材同士をかみ合わせることで、釘やネジを一本も使わずに建物を安定して支えることができます。
柱や梁の接合部にぴったりとはまるように加工された部材は、わずかな誤差も許されません。今回のワークショップでは、留学生たちがその精密さと職人技の高さに触れながら、伝統建築が単なる「古い建物」ではなく、高度な設計思想と美意識に支えられた構造物であることを学びました。
北京の国際交流センター構想と文化研修
このワークショップは、北京を国際交流センターとして発展させる戦略の一部として位置づけられています。言語やビジネスだけでなく、伝統建築や工芸といった文化的な分野での交流を深めることが、都市としての魅力や理解を高める鍵とみなされているためです。
留学生にとっても、教科書や講義だけでは得られない「手触りのある学び」は貴重です。釘を使わない木造建築という具体的な題材を通じて、中国の歴史や美意識、ものづくりの哲学を立体的に理解できる機会となりました。
「手を動かして学ぶ」国際交流のこれから
今回のような体験型の文化研修は、参加者の記憶に残りやすいだけでなく、相互理解を深める入り口にもなります。言語や国籍の違いを超えて、同じ木材を前に試行錯誤する時間は、教室での講義とは異なる形のコミュニケーションを生み出します。
北京で行われたこの小さなワークショップは、国際ニュースとして見れば一つのローカルな出来事かもしれません。しかし、伝統技術を未来世代と海外の人びとにどう手渡していくのかという、より大きな問いにもつながっています。今後、各地で同様の取り組みがどのように広がっていくのかも注目されます。
Reference(s):
International students explore China's traditional building craft
cgtn.com








