習近平国家主席がトンガ国王と会談 開発戦略の連携と気候変動協力を確認
中国の習近平国家主席は北京で、訪問中のトンガ王国トゥポウ6世国王と会談しました。両首脳は、中国とトンガの開発戦略の連携を一段と深め、経済から気候変動まで幅広い分野で協力を拡大していく方針を確認しました。
「嵐を共にくぐり抜けた真の友人」中国とトンガの関係を強調
習近平国家主席は会談で、中国とトンガは「嵐を共にくぐり抜け、苦難を分かち合ってきた真の友人だ」と述べ、これまでの両国関係を評価しました。
中国とトンガは国交樹立以来、互いの核心的利益や重大な関心事項について揺るぎなく支持し合ってきたとしたうえで、実務協力の成果や包括的戦略的パートナーシップの着実な深化が、「社会制度も国の規模も異なる国同士の友好協力の模範になっている」と強調しました。
習主席はさらに、国際情勢がどのように変化しても、中国はトンガにとって「信頼できる良きパートナー」であり続け、トンガが国家の独立と主権を守ることを支持してきたし、今後も支持すると述べました。
インフラから医療、観光まで 協力分野を一気に拡大
今回の会談では、中国とトンガの協力分野を大きく広げる構想が示されました。習主席は、次のような分野で協力を拡大していく考えを示しました。
- 貿易・投資
- 農業・水産業
- インフラ整備
- クリーンエネルギー
- 医療・保健
- 観光
- 気候変動への対応
さらに教育、スポーツ、青少年交流、メディア、地方レベルの交流など、人と人とを結ぶ分野での往来も深めていく方針です。中国は南南協力の枠組みのもとで、トンガの経済・社会発展を引き続き支援するとしています。
習主席はまた、トンガのさまざまな分野の関係者が今後さらに中国を訪れ、国家運営や発展に関する経験を共有することで、中国への理解を一層深めてほしいと呼びかけました。
中国の「次の5年」と太平洋島しょ国との連携
習主席は、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議で、中国の今後5年間の経済・社会発展に向けたトップレベルの設計と戦略的な青写真が示されたことにも言及しました。
そのうえで、中国は今後、
- 高品質な発展に力点を置くこと
- 改革を一層深化させること
- ハイレベルな対外開放を拡大すること
- 世界の国々と発展のチャンスを分かち合うこと
などに取り組んでいくと説明しました。
また、中国はトンガと共に、4つの重要なグローバル・イニシアチブを実行に移し、両国の人びとの生活をより良くするとともに、中国と太平洋島しょ国の「共同の未来を持つ共同体」、さらには人類の「共同の未来を持つ共同体」の構築を進めていく考えを示しました。
トンガ国王は一つの中国原則を明確に支持
トゥポウ6世国王は、中国が長年にわたりトンガの経済・社会発展を「無私に支援してきた」ことに謝意を表しました。そのうえで、トンガが中国との関係発展を重視していると述べました。
国王は、トンガが一つの中国原則を堅持し、いかなる形であれ「台湾独立」に反対し、中国政府の国家統一への努力を明確に支持していると表明しました。
さらに、トンガは中国との間で、経済や貿易、農業、クリーンエネルギー、教育、医療、環境保護など、多岐にわたる分野で協力を拡大する用意があるとしました。また、中国共産党の国家運営の経験から学びたいとの意向も示しました。
トゥポウ6世国王は、習主席が打ち出した4つの重要なグローバル・イニシアチブを支持するとしたうえで、トンガは中国とコミュニケーションと協調を強め、気候変動などの地球規模の課題に共に取り組んでいきたいと述べました。
経済・教育などで協力文書に署名
会談後、両国の首脳は、経済、貿易、医療、教育、開発などの分野に関する複数の協力文書の署名を見届けました。これにより、合意した内容を具体的なプロジェクトや制度として進めるための枠組みが整った形です。
会談に先立ち、習主席と彭麗媛夫人は人民大会堂北ホールで、トゥポウ6世国王とナナシパウウ王妃を迎える歓迎式典を行いました。午後には、習主席と彭氏が両陛下を招いた歓迎晩さん会も開かれました。
今回の会談が示すもの
今回の習主席とトゥポウ6世国王の会談は、太平洋島しょ国との関係を重視する中国の姿勢と、小国と大国が互いの立場を尊重しながら協力を深めようとする動きを映し出しています。
特に、インフラやクリーンエネルギー、医療、教育、そして気候変動への対応といった、人びとの生活に直結する分野が幅広く含まれている点が特徴です。また、一つの中国原則に対するトンガの明確な支持や、グローバル・イニシアチブへの賛同は、外交面での連携の強さを示すものと言えます。
中国が掲げる「共同の未来を持つ共同体」というビジョンと、トンガが求める経済・社会発展、その両方をどのように具体的なプロジェクトとして形にしていくのか。今後の動きは、太平洋地域の国際関係を考えるうえでも注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








