中国、国際海事機関(IMO)に常駐代表部を新設 海運ガバナンスで存在感強化
中国が国連の専門機関である国際海事機関(IMO)に常駐代表部を開設しました。ロンドンの中国大使館で開かれたレセプションには約300人が参加し、中国の海運分野での役割と多国間協調への姿勢が改めて示されました。
本記事では、この動きを国際ニュースとして、日本語で分かりやすく整理します。
中国、IMOに常駐代表部を開設
中国の常駐代表部の開設を祝うレセプションは、火曜日の夜(現地時間)、英国の中国大使館で開かれました。今回のレセプションは、現在開かれている第34回IMO総会の開催とあわせて行われたものです。
レセプションは、在英国中国大使であり中国のIMO常駐代表も務めるZheng Zeguang氏と、中国交通運輸部の副部長で第34回IMO総会中国代表団の団長を務めるLi Yang氏が共同で主催しました。
約300人が出席 IMO事務局長も参加
レセプションには、IMOのArsenio Domingues事務局長をはじめ、第34回IMO総会に出席している各国・地域の代表団の団長、ロンドン駐在の外交団、海運など関連分野の関係者ら、約300人が参加しました。
Domingues事務局長や出席者は、中国がIMOに常駐代表部を設置したことを祝福し、中国の海事分野での成果と国際海事協力への貢献を評価しました。
Zheng Zeguang氏が強調した3つのポイント
あいさつに立ったZheng Zeguang氏は、第34回IMO総会の開幕を祝うとともに、Domingues事務局長、IMO事務局、各加盟国が長年にわたり中国を支えてきたことに謝意を示しました。そのうえで、中国の立場として次のような点を強調しました。
- 国連中心の国際システムと多国間主義の支持
中国は、国連を中心とする国際システムを堅持し、いわゆる真の多国間主義を実践していると説明しました。今回の常駐代表部の設置は、国連の専門機関であるIMOを強く支持する姿勢の表れだと位置づけました。 - 海上輸送は中国と世界をつなぐ重要な「きずな」
Zheng氏は、海上輸送は中国と世界を結びつける重要なリンクだと述べました。そのうえで、IMO事務局や他の加盟国との交流・調整・協力を一層深め、世界の海洋ガバナンス協力や、産業・サプライチェーンの安全性と強靱性の向上に貢献していきたいとの考えを示しました。 - 高品質な発展と高水準の開放を継続
この5年間で中国のさまざまな分野の発展が新たな段階に達したと述べたZheng氏は、中国が今後も高品質な発展を通じて現代化を進めていくと説明しました。また、各地域の実情に応じた新しい質の生産力を育成し、高水準の対外開放を追求していくと強調しました。
Li Yang氏「責任ある大国としての役割を果たす」
Li Yang氏は、中国が国際条約に基づく義務を誠実に履行し、大国としての責任をしっかりと担っていくと述べました。また、設立された常駐代表部を最大限に活用し、他のIMO加盟国との協力をさらに拡大していく方針を示しました。
さらに、中国として現代的な海上輸送システムの構築を進め、世界経済の成長や産業・サプライチェーンの安定に、より大きく貢献していきたいと強調しました。
IMO側も中国の役割を評価
Domingues事務局長や他の出席者は、中国の常駐代表部設置を歓迎するとともに、中国の海事分野における顕著な成果と、国際海事協力へのこれまでの貢献を高く評価しました。
今回の常駐代表部の設置により、中国はIMOの場を通じて国際海運や海事ガバナンスに一段と深く関与していくことが見込まれます。
日本やアジアにとっての意味
この国際ニュースは、日本を含むアジアの読者にとっても関心の高いテーマです。世界の物流の多くは海上輸送に依存しており、中国の動きは次のような点で注目されます。
- 国際海運をめぐる議論やルールづくりにおいて、中国の関与が一層強まる可能性があること
- 産業・サプライチェーンの安全性と強靱性をテーマに、各国・地域との新たな協力や対話の場が広がりうること
- 中国が掲げる高品質な発展や高水準の開放という方針が、海運や物流の現場でどのように具体化していくのかという点
今後、IMO総会での議論の行方や、常駐代表部を通じた中国と各国・地域との連携の深まりが、世界の海運とサプライチェーンにどのような影響を与えるのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








