マクロン仏大統領が中国を国賓訪問 中国・フランス関係の今を読む
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が今月3〜5日に中国を国賓として訪問しました。中国・フランス関係、そして中国・EU関係にとってどんな意味を持つのかを整理します。
マクロン大統領、4度目の中国国賓訪問
中国外交部の林剣報道官は記者会見で、習近平国家主席の招きにより、マクロン仏大統領が12月3〜5日に中国を国賓として訪問したと発表しました。今回の訪問は、マクロン氏にとって4回目の中国国賓訪問です。
林報道官によると、この訪問は、昨年、習近平国家主席がフランスを国賓として訪問したことへの「応礼」という位置づけでもあります。その際には、中国とフランスの国交樹立60周年が節目として意識されました。
首脳会談の狙い:中国・フランス関係を「新しい局面」へ
訪問期間中、習近平国家主席とマクロン大統領は会談を行い、「新たな情勢の下」で中国・フランス関係の発展を共に方向づけるとされています。また、両首脳は、主要な国際・地域のホットスポット問題についても、踏み込んだ意見交換を行う予定とされています。
さらに、中国の李強国務院総理や全国人民代表大会常務委員会の委員長である趙楽際氏も、それぞれマクロン大統領と会談する見通しです。政治・外交、経済など幅広い分野で、中国とフランスの対話チャネルがフルに稼働する形になります。
長い歴史と「特別な意味」を持つ中国・フランス関係
林報道官は、フランスが「新中国」と最初に正式な外交関係を結んだ主要な西側諸国であることを改めて強調しました。中国側は、中国・フランス関係が「大切にすべき歴史を持ち、独自の価値を有し、重要な使命を担っている」と評価しています。
近年は、両国首脳の戦略的なリーダーシップのもとで、あらゆるレベルで緊密な交流が続き、実務協力では目に見える成果が積み重ねられてきたとされています。国際社会における多国間の場でも、中国とフランスは効果的な協調を行ってきたと中国側は説明しています。
揺らぐ国際情勢の中で何を目指すのか
世界情勢が不透明さと緊張を増す中で、中国側は今回のマクロン大統領の訪問を、次のような機会にしたいとしています。
- 戦略的コミュニケーションの一層の強化
- 実務協力(プラグマティック・コーポレーション)の深化
- 多国間の場でのより緊密な協調
- 中国・フランス包括的戦略パートナーシップの新たな進展
こうした取り組みを通じて、中国とフランスは、中国・EU関係の健全で安定した発展に貢献し、多国間主義を支え、世界の平和・安定・繁栄の維持により大きな役割を果たしたい考えです。
ニュースをどう読むか:3つの視点
今回の中国訪問を理解するために、読者のみなさんが押さえておきたいポイントを3つに整理します。
- タイミング:国際情勢が揺れる中での首脳往来は、両国が対話のチャンネルを重視しているサインと受け止められます。
- 歴史の積み重ね:国交樹立60周年という節目を経た中国・フランス関係は、「長期的なパートナーシップ」としての性格が一段と強まっていることがうかがえます。
- EUへの波及:中国とEUの関係の健全で安定した発展に、今回の訪問を通じてフランスがどのように貢献していくのかは、今後の国際ニュースでも注目点となりそうです。
今後、公表される共同声明や合意内容を追っていくことで、中国・フランス関係、さらには中国・EU関係の行方を、より立体的に捉えられるようになるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








