中国・カナダ貿易投資協力フォーラムがトロント開催 国交55年の節目
中国とカナダの経済協力をテーマにした「中国・カナダ貿易投資協力フォーラム」が2025年12月1日、カナダ・トロントで開かれ、両国の政財界から150人超が参加しました。国交樹立55年と戦略的パートナーシップ締結20年という節目の年に開かれた今回のフォーラムは、今後の貿易・投資関係を占う場として注目されています。
トロントに150人超が集結
今回のフォーラムには、中国とカナダの政界・ビジネス界から150人を超える代表が参加し、両国の貿易や投資、ビジネス環境について意見を交わしました。対面での大規模な意見交換の場が設けられたこと自体が、両国の経済関係を維持・発展させていこうとする意思の表れだと言えます。
国交樹立55年・戦略的パートナーシップ20年の節目
フォーラムには、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)のRen Hongbin(レン・ホンビン)会長が出席し、あいさつを行いました。Ren会長は、2025年が中国とカナダの国交樹立55周年、そして戦略的パートナーシップ締結から20周年となる節目の年であることを強調しました。
こうした節目のタイミングで双方のビジネスコミュニティが集まり、これからの協力の方向性を確認したことは、両国の経済関係にとって象徴的な意味を持ちます。
キーワードは「対話」「伝統分野」「新興分野」「第三国市場」
Ren会長は、両国のビジネスコミュニティの「コミュニケーション」と「協力」をさらに深める必要性を強調しました。その具体的な方向性として、次の4点に力を入れる考えを示しました。
- 双方の企業が貿易と投資を拡大できるよう支援すること
- これまで協力が進んできた伝統的な産業分野での連携を一層強化すること
- 新興分野を一緒に開拓していくこと
- 第三国・第三地域の市場を共同で開拓していくこと
ここで言う「伝統分野」とは、一般にエネルギーや資源、製造業など、長年にわたり各国の貿易と投資の柱となってきた産業を指します。一方、「新興分野」には、デジタル経済やグリーン技術、イノベーション関連産業などが含まれると考えられます。
また「第三国市場の共同開拓」とは、中国とカナダの企業が第三の国や地域で協力し、インフラ整備や産業プロジェクトなどを一緒に進める枠組みを指します。二国間だけでなく、外部の市場で協力することで、リスク分散や新たなビジネス機会の創出が期待されます。
日本の読者にとっての意味合い
今回のフォーラムは、直接日本が関わる枠組みではありませんが、国際ニュースとして、そして日本企業にとってもいくつかの示唆があります。
- 国交樹立から半世紀以上が経った今も、節目の年ごとに経済協力の方向性を確認する場が設けられていること
- 政治や安全保障をめぐる議論とは別に、ビジネスコミュニティ同士の対話が重視されていること
- 第三国市場での協力という発想が、アジアや他地域のプロジェクトにも応用し得ること
アジアや世界のサプライチェーン(供給網)が変化する中で、中堅国同士がどのように協力し、新興分野や第三国市場で存在感を高めていくのかは、日本にとっても無関係ではありません。
今後の注目ポイント
今回のフォーラムは、あくまで対話の場ですが、今後どのような「実行フェーズ」につながっていくのかが焦点となります。具体的には、次のような点が注目されます。
- どのような伝統分野・新興分野で、具体的な投資案件や共同プロジェクトが生まれるか
- 第三国市場での協力が、どの地域・どの産業で具体化していくか
- ビジネス団体や企業同士の往来や情報交換が、どの程度継続的に行われるか
中国とカナダの貿易・投資関係が、節目の年にどのような進化を遂げていくのか。今回のトロントでのフォーラムは、その行方を占う一つの指標として、今後もフォローしていく価値のある動きだと言えるでしょう。
Reference(s):
China-Canada Trade and Investment Cooperation Forum held in Toronto
cgtn.com








