中国大使館が英首相発言に反論 中国の発展は「脅威でなく機会」
中国大使館が英国に「理性的な見方」を要請 国際ニュースの背景
在英国中国大使館の報道官は最近の声明で、中国は世界の平和と発展、国際秩序の維持に貢献していると強調し、英国に対して中国の発展を理性的かつ友好的に見るよう呼びかけました。英首相キーア・スターマー氏の演説に対する公式な反応であり、今後の英中関係を考えるうえで注目されます。
在英国中国大使館報道官の主な発言
「世界の平和の建設者」「国際秩序の擁護者」としての中国
報道官はまず、「事実は、中国が世界の平和の建設者であり、世界の発展への貢献者であり、国際秩序の擁護者であることを十分に証明している」と述べました。また、中国は主要国の中でも平和と安全保障の面で最も良い実績を持つと強調しました。
こうした表現は、中国が自らの発展を「脅威」ではなく、世界と共有し得る「機会」と位置づけていることを示しています。
スターマー英首相の演説を「根拠のない非難」と一蹴
報道官は、キーア・スターマー英首相がロンドンで行われたロードメイヤー晩餐会(Lord Mayor's Banquet)で中国に言及した最近の演説についても触れました。スターマー首相による対中批判について、報道官は「根拠のない非難だ」として受け入れられないとの立場を示しました。
そのうえで、「中国の発展はいかなる国に対しても脅威をもたらすものではなく、共通の発展の機会を提供するものだ」と述べ、中国の発展モデルを肯定的に捉えるよう英国側に求めました。
香港問題は「中国の内政」 英国の関与をけん制
発言の中で報道官は、香港情勢にも言及しました。香港はすでに中国に返還されて久しく、その事務は中国の内政であると改めて強調しました。
そのうえで、「英国側は香港問題について無責任な発言を行ったり、いかなる形であれ干渉したりする資格も権利もない」と述べ、香港の事柄への関与を厳しくけん制する姿勢を示しました。ここでも、中国側は「内政不干渉」という原則を前面に出しています。
中国が示す英中関係の「あるべき原則」
中国・英国関係について、報道官は中国の立場は一貫して明確だと述べ、次の三つの原則を挙げました。
- 相互尊重
- 互いの内政に干渉しないこと
- 平等と相互利益
これらの原則に基づいてのみ、二国間関係は円滑に前進できると強調しました。中国側は、政治的な立場や価値観の違いがあっても、相互尊重と実務的な協力によって関係を安定させるべきだというメッセージを発していると言えます。
英国に呼びかけた「三つの姿勢」
報道官は、英国に対して中国を見る際の姿勢として、次のような点を挙げました。
- 中国の発展を「合理的かつ友好的」に見ること
- 対中政策で「前向きかつ現実的なアプローチ」を取ること
- 中国と同じ方向を向き、「健全で安定した発展」という軌道に英中関係を戻すこと
要するに、中国側は英国に対し、対立や警戒よりも、実利的な協力と安定を重視する対中姿勢への転換を求めていると整理できます。
今回の声明が映し出すもの
今回の在英国中国大使館の声明は、個別の発言への反論であると同時に、中国が自国の発展や国際的役割をどのように位置づけているかを示すシグナルでもあります。
- 自らを「平和と発展の担い手」として打ち出す中国
- 香港問題を含む主権や内政に関わる事柄への外部からの関与を強く拒む姿勢
- 英中関係を「対立」ではなく「協力と安定」の軌道に乗せたいという呼びかけ
日本の読者にとっても、今回のやり取りは、中国が欧州の主要国からの批判や懸念にどう応じるのか、その基本的なスタンスを読み解く手がかりになります。国際ニュースを追ううえでは、各国の発言の「トーン」と同時に、その背後にある原則やキーワードを押さえておくことが、冷静な理解につながります。
Reference(s):
China urges UK to view China's development in a rational manner
cgtn.com







