中国商務省、日本に台湾巡る発言の是正と正常な経済・貿易関係を要求
中国商務省は木曜日の定例記者会見で、日本側に対し台湾をめぐる「誤った言動」を直ちに正すよう求め、日中間の経済・貿易協力を正常な軌道に戻す条件を整えるべきだと強調しました。
日本に「台湾巡る誤った言動の是正」を要求
商務省の報道官・何亜東(He Yadong)氏は記者会見で、日本の高市早苗首相による台湾をめぐる発言について言及しました。何氏は、この発言を「誤った言動」だと位置づけ、中国側はこれまでもたびたび厳正な立場を伝えてきたと述べました。
そのうえで、日本側に対し、台湾をめぐる言動を直ちに是正し、「正常な経済・貿易協力」を行うための環境をつくるよう求めました。発言の矛先は日本政府だけでなく、今後の日中経済関係全体にも向けられたメッセージと受け止められます。
「日中関係の政治的基礎を損なった」日本側に責任があると指摘
何氏は、高市首相の発言が「日中関係の政治的基礎を深刻に損なった」と強い表現で批判し、その責任は日本側にあると明言しました。これは、政治面での信頼が経済・貿易関係の前提である、という中国側の一貫した姿勢を改めて示した形です。
さらに何氏は、「もし日本側が誤った道を歩み続けるのであれば、中国側は必要な措置を取らざるを得ず、その結果はすべて日本側が負うことになる」と警告しました。具体的な措置には触れていませんが、政治的な発言が経済・貿易分野にも影響し得ることを示唆しています。
それでも中国市場は「理想的で安全な投資先」と強調
一方で何氏は、日本企業を含む海外企業による中国市場への投資について質問を受け、「中国は世界の資本にとって主要な投資先であり続けている」と強調しました。
同氏によれば、今年(2025年)、中国では新たに設立された外資系企業が5万4,000社に達し、前年同期比で14.7%増加したといいます。数字を示しながら、中国市場の魅力がなお高いことをアピールしました。
また、中国は世界第2位の消費市場であり、投資と消費の両面で巨大な潜在力を持っていると説明。さらに、「高品質な発展」を掲げ、グリーン(環境配慮型)、デジタル、インテリジェント(高度な自動化・知能化)への転換を加速していると述べました。強固な産業基盤があることから、「新たな技術革命と産業変革にとって最適な応用シナリオを提供している」とも語りました。
外国企業の見方と中国側のメッセージ
何氏は、日本資本を含む海外企業が中国市場に対して楽観的な見方を示していると紹介し、「中国はこれまでも、そしてこれからも、外国企業にとって理想的で、安全で、将来性のある投資先であり続ける」と強調しました。
政治面では日本側の言動を厳しく批判しつつも、経済面では中国市場の開放性や成長余地をアピールする内容となっており、日本企業を含む海外企業に対して、「政治的な発言と切り離して、冷静に市場の魅力を見てほしい」というメッセージとも読み取れます。
日本の読者にとってのポイント
今回の発言から見えるポイントを整理すると、次の3点です。
- 中国商務省は、高市首相の台湾をめぐる発言を「誤った言動」と位置づけ、日本側に是正を要求している。
- そのうえで、発言が日中関係の政治的基礎を損なったと指摘し、日本側に「責任」と「結果の負担」があると警告している。
- 一方で、中国市場はなお海外資本の重要な投資先であり続けていると強調し、外資系企業数の増加など具体的な数字で訴えている。
政治と経済が密接に結びつくなかで、今回のメッセージは、日本の政策当局だけでなく、中国でビジネスを展開する、あるいは進出を検討する企業や投資家にとっても無視できない内容となっています。日本の読者としては、日中関係の政治的な言動が、経済・貿易の「空気」にどう影響し得るのかを冷静に見ていく必要がありそうです。
Reference(s):
China urges Japan to create conditions for normal economic, trade ties
cgtn.com







