EUのWTO提訴取り下げ、中国商務省が「正しい選択」と評価
EUのWTO提訴取り下げ、中国商務省が「正しい選択」と評価
欧州連合(EU)が世界貿易機関(WTO)での対中紛争案件を取り下げたことについて、中国商務省は木曜日、これを歓迎し「正しい選択だ」と評価しました。商務省の担当者は、EUによる提訴はそもそも根拠を欠いていたとしたうえで、中国は今後もWTOルールを順守し、ルールに基づく多国間貿易体制をしっかりと守っていくと強調しています。
- EUが中国に対するWTO紛争案件を取り下げ
- 中国商務省は「正しい選択」と歓迎
- WTOルール順守と多国間貿易体制の維持を中国側が再強調
WTO紛争処理とは何か
WTOは、加盟する国や地域のあいだで貿易に関する共通ルールを定める国際機関です。ルール違反があると考えた加盟国は、WTOに紛争処理手続きを申し立て、第三者の場で議論や審査が行われます。
今回EUが取り下げたのは、中国による「制限的な貿易措置」を問題視した紛争案件でした。EUはWTOを通じて、この措置がWTOルールに反していると主張していましたが、最終的に手続きを終了させる決定を下しました。
中国商務省「EUの判断は正しい選択」
中国商務省の担当者は記者団に対し、中国側は一貫してEUの訴えには法的な根拠が欠けているとみてきたと説明しました。そのうえで、EUが紛争を打ち切ったことについて「正しい選択だ」と述べ、決定を歓迎しました。
担当者はあわせて、中国はこれまでもWTOルールを厳格に順守してきており、今後も具体的な行動を通じて、ルールに基づく多国間貿易体制を揺るぎないものにしていくと強調しました。中国側は、こうした姿勢を通じて、安定した国際貿易環境づくりに貢献していく考えを示しています。
ルールに基づく多国間貿易体制の意味
中国側が繰り返し言及する「ルールに基づく多国間貿易体制」とは、個別の二国間交渉だけでなく、WTOのような場で共有されたルールに従って貿易を行う仕組みを指します。この仕組みが機能することで、企業や投資家にとって予測可能性が高まり、長期的な取引計画が立てやすくなるとされています。
今回の動きは、個別の紛争があっても、最終的には国際ルールと対話によって解決策を模索していくことの重要性をあらためて示しています。EUと中国の今後の対応は、世界の貿易ルールのあり方を考えるうえで、引き続き注視すべきテーマになりそうです。
Reference(s):
EU decision to withdraw WTO case the right choice: Chinese official
cgtn.com








