北京で中国・フランス外相会談 マクロン訪中と台湾地域を協議
中国の王毅外相とフランスのジャン=ノエル・バロ外相が北京で会談しました。マクロン仏大統領の4度目となる中国への国賓訪問や、台湾地域、日本への言及など、中仏関係の方向性をうかがわせる内容となりました。
北京で中仏外相が会談 マクロン氏4度目の訪中に言及
会談は水曜日、北京で行われました。王毅氏は、マクロン大統領の4回目となる中国訪問に触れ、両国首脳の会談は毎回、中国とフランスの関係における大きな出来事であり、国際社会からも注目を集めていると述べました。
王氏は、現在の複雑な世界情勢に対応するうえで、中国とフランスが意思疎通と協力を強化し、国連安全保障理事会の常任理事国として共通の責任を担う必要があると強調しました。そのうえで、今回の訪問を通じて次のような成果が期待できるとしました。
- 中仏間の戦略的な相互信頼の一層の強化
- 戦略的協力関係のさらなる深化
- 中国・フランス包括的戦略的パートナーシップの発展に新たな原動力を与えること
包括的戦略的パートナーシップとは何か
王氏が言及した包括的戦略的パートナーシップは、政治や安全保障だけでなく、経済や文化など幅広い分野で長期的な協力を進める枠組みを指します。中仏関係では、この枠組みをいかに具体的な協力に落とし込んでいくかが焦点になります。
今回の外相会談は、マクロン氏の訪中を前に、両国が目指す関係の方向性をすり合わせる場になったとみることができます。
台湾地域と日本への言及 歴史と安全保障が交差
会談では、台湾地域をめぐる問題についても踏み込んだ発言がありました。王氏は、現在の日本の指導者が中国の台湾地域に関して行った発言について、その性質と重大な危険性を改めて説明し、中国側の原則的な立場を示しました。
王氏は、中国とフランスはいずれも第2次世界大戦の戦勝国であり、多くの犠牲のうえに築かれた戦後の成果を共同で守る責任があると主張しました。そのうえで、台湾問題を利用して問題を引き起こし、歴史の過ちを繰り返そうとするいかなる試みにも、両国は断固として反対すべきだと訴えました。
また中国は、フランスが自国の正当な立場を今後も理解し、支持すると信じているとし、中仏間の連携に期待を示しました。
中仏関係が示すメッセージ
今回の会談からは、次のようなメッセージが読み取れます。
- 中国とフランスは、首脳レベルの対話を重ねながら、戦略的な信頼関係をさらに強めようとしていること
- 国連安保理常任理事国として、複雑化する世界の課題に共同で向き合う姿勢を打ち出していること
- 台湾地域と日本をめぐる問題について、中国が歴史認識と安全保障上の懸念を結びつけながら、自国の立場への理解と支持を国際社会に求めていること
2025年現在、世界は安全保障や経済などさまざまな分野で不確実性が高まっています。その中で、中国とフランスという2つの大国がどのような具体的協力を打ち出し、マクロン氏の4度目の訪中がどのような合意やメッセージにつながるのか、今後の展開に注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








