マクロン仏大統領が四川大学訪問 教育交流で深まる中仏関係
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が今月上旬の金曜日、中国南西部・四川省成都市にある四川大学を訪問しました。2025年12月8日現在、この動きは中仏の教育交流と都市間協力を象徴する出来事となっています。
マクロン大統領が四川大学を訪問
今月上旬の金曜日、フランスのマクロン大統領が中国南西部・四川省成都市の四川大学を訪れました。成都市は四川省の中心都市であり、その代表的な総合大学である四川大学を国家元首が訪問したことになります。
大学訪問は、首脳どうしの会談とは少し違う性格を持ちます。学生や教員との対話を通じて、将来を担う世代とのつながりや、教育・研究分野での協力の重要性を示す場にもなりやすいからです。今回の訪問も、中仏関係における「人と人のつながり」を意識したメッセージと受け止めることができそうです。
近年進む四川大学とフランス大学の協力
四川大学は近年、フランスの複数の大学と協力関係を築き、強化してきました。協力相手として挙げられているのは、次のような大学です。
- Paris Institute of Political Studies(パリ)
- Paris Nanterre University
- University of Toulouse
- National Institute for Oriental Languages and Civilizations
これらはいずれもフランスを代表する高等教育機関であり、四川大学との間で協力的なパートナーシップが築かれているとされています。こうした大学間連携は一般的に、共同研究、共同シンポジウム、教員・学生の往来、言語教育の連携など、多様な形の交流につながることが多いです。
中仏の大学どうしが長期的な協力関係を持つことで、研究成果の共有だけでなく、両国の社会や文化への理解が少しずつ深まっていくことも期待できます。
成都とモンペリエ:最初の中仏姉妹都市
都市レベルの関係にも長い歴史があります。1981年、四川省の省都・成都と、フランス南部の都市モンペリエは姉妹都市関係を結びました。これは、中国とフランスの間で最初の姉妹都市の組み合わせだったとされています。
2025年現在、この姉妹都市関係は40年以上にわたって続いていることになります。長い時間をかけて積み重ねられてきた文化交流や教育交流、経済分野での協力の土台が、今回のような大学訪問にもつながっていると考えられます。
姉妹都市関係は、国家どうしの外交とは違い、市民レベルの交流を丁寧に積み上げていく仕組みです。学生の短期交流、文化イベントの開催、専門家どうしの訪問など、地道な往来が相互理解を支えていきます。
「教育」と「都市」を通じて見る中仏関係
今回のマクロン大統領による四川大学訪問は、国際ニュースとして見たとき、中仏関係のいくつかの側面を浮かび上がらせています。
- トップレベルの外交だけでなく、大学や都市レベルの交流が、関係の安定と長期的な信頼につながること
- 大学間パートナーシップを通じて、若い世代が互いの社会や文化に直接触れる機会が生まれること
- 姉妹都市のようなローカルなネットワークが、文化・教育・ビジネスを結ぶ「静かなインフラ」になりうること
日本からこのニュースを見ると、「都市」や「大学」がどのように国際関係に関わりうるのかを考えるきっかけにもなります。外交は首脳どうしの会談だけで成り立つものではなく、キャンパスや市役所、市民の交流の場でも日々形づくられているからです。
私たちが考えてみたいポイント
最後に、このニュースを手がかりに日本の読者が考えてみてもよさそうな問いをいくつか挙げます。
- 海外の大学との共同講義やオンラインプログラムが増える中で、私たちはどのようにそれを自分の学びや仕事に生かせるでしょうか。
- 自治体や大学どうしの交流は、国家レベルの緊張とは違うリズムで関係を支えます。そうした「静かな外交」の価値を、どのように評価できるでしょうか。
- 日本の都市や大学は、どのような国や地域と、どのようなテーマで国際連携を深めていくとよいでしょうか。
マクロン大統領の四川大学訪問は、中仏関係のニュースであると同時に、「教育」と「都市」を軸にした国際連携のあり方を、自分たちの日常に引き寄せて考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








