タイと中国の映画協力が深化 中国本土・海南島の映画祭で見えた未来 video poster
中国本土の海南島で開かれたHainan Island International Film Festival(海南島国際映画祭)で、タイと中国の映画産業の協力が一段と深まりつつある姿が浮かび上がりました。中国映画産業の急速な発展を前に、タイの映画人が何を学び、どんな未来を描いているのかを整理します。
中国映画から学ぶタイの監督
タイの著名な映画監督Chookiat Sakveerakui氏は、中国のメディアCGTNのインタビューで、中国映画産業の成長ぶりを高く評価しました。特に次の三つの点を挙げています。
- 高度な撮影・編集など技術面での進歩
- 観客層の拡大に支えられた市場の成長
- ジャンルや表現手法の多様化による創造性の広がり
Sakveerakui氏は、これらの経験はタイにとっても学ぶ価値が大きいと語りました。単に作品を輸出入するだけでなく、制作プロセスやマーケティングのノウハウを共有することで、タイ映画全体のレベルアップにつながる可能性があります。
配給会社も中国市場に注目
タイの映画配給会社Locman2011を代表して出席したPhasit Wacharatham氏も、同様の見方を示しました。Wacharatham氏は、中国がタイの映画やテレビコンテンツにとって非常に魅力的な市場だと述べています。
さらに同氏は、中国企業との協力を今後いっそう深めたいという期待を表明しました。共同制作や配給の連携、オンライン配信での協業など、さまざまな形のパートナーシップが視野に入っているといえます。
なぜタイと中国の映画協力が重要なのか
アジア発の映画やドラマへの関心が高まるなか、タイと中国という二つの大きな映像市場が連携を強めることには、いくつかの意味があります。
- 互いの観客に向けて作品を届けることで、新しい視聴者層を開拓できる
- 制作費や技術、人材を共有することで、より規模の大きな作品づくりが可能になる
- 文化や価値観の違いを作品の中で交差させることで、物語に厚みが生まれる
海南島国際映画祭での発言は、こうした動きを象徴するものだといえます。タイの映画人が中国映画から学ぼうとする姿勢は、アジアのクリエイター同士が互いに刺激し合う新しい段階に入ったことを示しています。
これからのアジア映画に何を期待するか
今回の対話がすぐに共同作品や大規模なプロジェクトに結びつくかどうかはまだ分かりません。しかし、タイと中国の映画関係者が同じ場で課題と可能性を語り合ったこと自体が、今後の協力の土台になります。
観客としては、近い将来、タイと中国のクリエイターが力を合わせた作品が劇場や配信サービスに並ぶことを期待したいところです。アジア映画の新しい流れを、どのように受け止め、どんな作品を支持していくか。私たち一人ひとりの選択も、次の一歩を左右していきます。
Reference(s):
cgtn.com








