蘇翊鳴が北京でビッグエアW杯連勝 劇的逆転で今季スタートダッシュ
スノーボードW杯ビッグエア、蘇翊鳴が北京で今季2連勝
スノーボード男子ビッグエアの国際スキー・スノーボード連盟(FIS)ワールドカップ北京大会が土曜日に行われ、中国のオリンピック王者、蘇翊鳴(スー・イーミン、21)がホームで金メダルを獲得しました。先週末の張家口での開幕戦に続く連勝で、今季序盤からランキング首位に立っています。
最終ジャンプで逆転されるも、最後の一本で頂点奪還
蘇は1本目と2本目の合計で177.5点をマークし、余裕のあるリードを築いていました。ところが、同じく表彰台を狙う日本のキラ・キムラ選手は最終3本目でスイッチ・バックサイド1980 ドランクドライバー・グラブという高難度のトリックを決め、91.25点を獲得。トータル178.25点とし、一時は蘇を上回りました。
プレッシャーのかかる中、蘇は2本目で成功させていたスイッチ・バックサイド1980 メロングラブに再び挑戦。完成度をさらに高めて着地を決め、合計得点を181.00点まで伸ばして再逆転。北京の観客から大きな歓声が上がる中、トップの座を守り切りました。
「簡単ではなかった」昨年の悔しさを糧に
競技後、蘇は「連続優勝は本当に簡単ではありませんでした。昨年はここ北京で、自分にとって最悪の決勝結果に終わりました。だからこそ、もっと強くなって戻ってこようと自分に言い聞かせてきました」と振り返りました。
そのうえで「きょう、その目標を達成できてとてもうれしいです」と笑顔を見せ、ホームでの雪辱と成長を実感した様子でした。
「まだ満足していない」視線の先にはミラノ・コルティナ冬季五輪
今季ここまで2戦2勝という素晴らしいスタートにもかかわらず、蘇の言葉はむしろ慎重でした。「シーズンの始まりとしては良い結果ですが、それだけで特別にうれしいとか誇らしいとは思っていません。最終的な目標はミラノ・コルティナ冬季オリンピックです。落ち着いて集中し、毎日のトレーニングを大事にしていかなければなりません」と強調しました。
一戦ごとの結果に一喜一憂するのではなく、より先の大きな舞台を見据えて冷静に積み上げる姿勢がうかがえます。若くして世界の頂点を経験したアスリートが、次のピークに向けてどう自分をコントロールするか。その一端が垣間見えるコメントでした。
男子ビッグエア総合ランキング:蘇が頭一つリード
今回の北京大会終了時点で、FIS男子スノーボード・ビッグエアの総合ランキングは次のようになっています。
- 1位 蘇翊鳴(中国) 200ポイント
- 2位 Ge Chunyu(中国) 112ポイント
- 3位 キラ・キムラ(日本) 109ポイント
蘇が頭一つ抜け出しているものの、上位陣のポイント差はまだシーズン序盤らしく比較的小さく、今後の結果次第で順位が入れ替わる可能性も十分あります。特に、今回あと一歩で優勝に届かなかったキムラ選手の巻き返しにも注目が集まりそうです。
ビッグエアという競技の面白さ
スノーボード・ビッグエアは、高さのあるジャンプ台から飛び出し、空中でのトリックの難度と完成度を競う競技です。一発勝負の要素が強く、ライダーは「どこまで攻めるか」と「確実に着地するか」のバランスに常に悩まされます。
今回の北京大会は、まさにその駆け引きが凝縮された展開でした。高難度の技で逆転を狙うキムラ選手と、プレッシャーの中で自らの持ち技をより高い完成度で決め切った蘇。アジア出身の若い選手たちが世界トップレベルでしのぎを削る構図は、ウィンタースポーツの新たな広がりを感じさせます。
短い移動時間やスキマ時間でも、動画やハイライトと合わせてこうしたストーリーを追いかけることで、スノーボードW杯の面白さはぐっと身近になるはずです。
Reference(s):
Su Yiming wins back-to-back Snowboard Big Air World Cup titles at home
cgtn.com








