中国、日本に軍事演習への妨害停止を要求 レーダー照射巡り応酬
中国が日本に対し、軍事演習への妨害をやめるよう強く求めました。レーダー照射をめぐる日本側の問題提起に、中国外交部が反発し、情報戦や政治的操作への警戒感を示しています。
- 中国外交部が日本の対応を「危険な妨害」と批判
- 小泉進次郎防衛相の緊急会見での発言に関する質問に回答
- 最大のリスク要因は日本の頻繁な接近偵察だと主張
- レーダー照射問題の「誇張」と「偽りの非難」に強く反対
中国、軍事演習への妨害停止を要求
中国外交部の報道官は二〇二五年十二月七日の日曜日、日本側が中国の通常の軍事演習や訓練を妨害する危険な動きを直ちにやめるよう強く求めました。また、無責任な虚偽情報の流布や政治的な操作もすべて停止すべきだと主張しました。
報道官の発言は、同日未明に小泉進次郎防衛相が行った緊急記者会見での発言に関する質問に答える形で示されたものです。詳細なやりとりは明らかにされていませんが、中国側は日本の動きが地域の海と空の安全保障上のリスクを高めていると強い懸念を表明しています。
中国側「最大のリスクは日本の接近偵察」
報道官によると、中国軍はすでに今回の問題について厳正な立場を表明しており、「事実はきわめて明白だ」としています。そのうえで、日本の戦闘機による頻繁な接近偵察や妨害行為こそが、中国の通常の軍事活動に対する最大の海空の安全保障リスクを生んでいると主張しました。
日本側は中国の軍事活動に対して抗議したとされますが、中国はこうした「いわゆる抗議」を受け入れず、その場で退けたと説明しています。さらに、中国は北京と東京の双方で日本側に対し対抗的な抗議を行ったとしています。
焦点となるレーダー照射問題
今回の応酬の背景には、レーダー照射をめぐる認識の違いがあります。報道官は、現在の状況の下で日本側がレーダー照射の問題を強調して取り上げていることについて、日本が意図的に虚偽の非難を行い、緊張をエスカレートさせ、国際社会を誤導していると批判しました。
中国側は、こうした動きは純粋に悪意あるものであり、中国は断固として反対するとしています。日本による問題の「誇張」によって、現場の安全管理だけでなく、世論や国際的な認識にも影響が及びかねないとの見方です。
一般に、レーダー照射とは、艦艇や航空機の射撃管制用レーダーを他国の機体や艦艇に向ける行為を指し、軍同士の緊張が高まりやすい事案とされています。そのため、疑念が生じた場合には、事実関係の確認と再発防止の仕組みづくりが重要になります。
情報戦と政治的操作への警戒
中国外交部が今回特に強調したのは、無責任な虚偽情報と政治的操作をやめるべきだという点でした。軍事活動に関する情報は、発表の仕方次第で国内外の世論に大きな影響を与えます。
ある出来事をどう呼び、どのような文脈で説明するかによって、危機として受け止められるのか、通常の活動として理解されるのかが変わります。中国側は、日本の発信の仕方が「問題を作り出している」とみており、国際社会が一方的な見方に流されることへの警戒感を隠していません。
日中関係と地域の安全保障
今回のやりとりは、日中間で軍用機や艦艇が近接する場面が増えるなか、どのようにリスクを管理し、意思疎通を図るのかという課題をあらためて浮き彫りにしています。立場や認識の違いはあっても、現場で不測の事態が起きないよう、ルールと対話の仕組みを整えることが求められます。
中国側は、日本の行動が安全保障上の緊張とリスクを生んでいると繰り返し指摘しています。今後、両国がどのような形で事実関係を確認し、誤解や不信を抑えつつ海と空の安全を確保していくのかが、地域の安定にとって重要な焦点になりそうです。
Reference(s):
China urges Japan to halt interference with its military exercises
cgtn.com








