神舟21号、初の船外活動で新型宇宙服「飛天」D・E型が初使用
中国の神舟21号ミッションで2025年12月9日、乗組員のZhang Lu(ジャン・ルー)さんとWu Fei(ウー・フェイ)さんが初の船外活動(EVA)を実施し、新たに投入された船外活動用宇宙服が初めて宇宙で使用されました。中国の宇宙ステーション計画にとって、装備更新の節目となる一歩です。
神舟21号、初の船外活動で新型宇宙服がデビュー
今回の船外活動は、神舟21号ミッションで予定されている船外活動シリーズの最初の1回とされ、2人は無事に行程を完了しました。ミッションの初期段階で新型宇宙服を実際のEVAに投入したことは、今後の運用に向けた重要なテストでもあります。
第二世代「飛天」宇宙服D・E型とは
今回デビューしたのは、宇宙ステーションに配備されたD型とE型の船外活動用宇宙服です。これらは第二世代の「飛天(フェイテン)」宇宙服シリーズに属し、今年7月15日に天舟9号貨物船によってステーションに届けられていました。
色は従来同様に白を基調としつつ、1着は赤のライン、もう1着は青のラインがあしらわれています。船外活動では複数の宇宙飛行士が同時に行動するため、遠くからでも誰がどのスーツを着ているかひと目で分かる配色は、視認性や識別性の面でも意味のあるデザインだといえます。
装備更新が示す宇宙ステーション運用の本格化
神舟21号ミッションで第二世代「飛天」宇宙服が初めて使われたことで、天舟9号による装備の搬入から、実際の船外活動での運用までが一体となって進んでいる様子がうかがえます。宇宙ステーションを長期的に運用していくうえで、宇宙服を含む装備の更新は欠かせないプロセスであり、今回の船外活動はその一局面と位置づけられます。
新型宇宙服の投入は、安全性や作業効率の向上だけでなく、今後のより長時間・高頻度の船外活動を見据えた体制づくりとも重なります。神舟21号のクルーがこうした装備を使いこなしていくことは、宇宙ステーション計画の安定運用に直結するテーマです。
今後の注目ポイント
神舟21号ミッションは今後も船外活動が予定されており、今回デビューしたD・E型宇宙服がどのように活用されていくのかが焦点になります。特に、次のような点に注目が集まりそうです。
- 神舟21号ミッション中に予定される今後の船外活動で、新型宇宙服がどのような場面で用いられるか
- 第二世代「飛天」シリーズの宇宙服が、後続のクルーミッションにも順次展開されるかどうか
- 宇宙ステーションの保守や運用において、新型宇宙服が安全性や作業効率の向上にどのように貢献していくか
宇宙服は宇宙飛行士の生命を支えると同時に、宇宙開発の成熟度や方向性を映し出す象徴的な装備でもあります。神舟21号の初の船外活動と新型「飛天」宇宙服のデビューは、中国の宇宙ステーション計画が着実にステップを重ねていることを印象づける出来事となりました。
Reference(s):
cgtn.com








