北京で午年アート展 Qiu Liquanが描く馬の世界
午年の到来を前に、中国の著名アーティスト、Qiu Liquan氏が「馬」をテーマにした新作シリーズを発表します。伝統中国画、漫画、年画の要素を組み合わせた作品群の展覧会が、今月後半に北京で開かれる予定です。
午年のスタートを彩る北京発のアートニュース
2025年12月現在、午年の幕開けを控え、中国の首都・北京では干支をテーマにしたアート企画が準備段階に入っています。その中心にいるのが、広く知られる中国のアーティスト、Qiu Liquan氏です。
氏は今回、馬をモチーフにした作品を多数制作しています。躍動感ある筆づかいやユーモラスな表情を通じて、干支としての「馬」のイメージを多面的に描き出そうとしており、展覧会は今月中に北京で開幕する予定です。
三つの表現が交差する: 伝統中国画・漫画・年画
今回の午年展覧会で特徴的なのは、異なる三つのスタイルを一つの画面に溶け込ませている点です。
- 伝統中国画: 水墨や淡い彩色を用い、筆の運びや余白を重んじる絵画表現。
- 漫画: 線の強弱や誇張された表情で、物語性やユーモアを強く打ち出すスタイル。
- 年画: 新年を祝うために作られてきた色鮮やかな版画・絵画で、縁起の良いモチーフが多く描かれる。
Qiu氏の新作では、これらの要素がどのように組み合わされているのかが見どころになります。例えば、伝統中国画の柔らかな筆致で描かれた馬に、漫画的な表情やポーズが与えられ、背景には年画を思わせる吉祥模様が配されるといったイメージが想像されます。
干支としての「馬」が映すイメージの変化
十二支の一つである馬は、スピード、行動力、遠くへ向かう旅などの象徴として親しまれてきました。中国でも、古くから詩や絵画の重要なモチーフの一つです。
今回の午年展では、こうした伝統的イメージに加え、現代の視点から見た馬の姿も描かれるとみられます。都市のスピード感やデジタル時代の忙しなさ、あるいは新しい一年への期待や不安など、さまざまな感情が「走り出す馬」という形で表現されていくかもしれません。
オンライン世代に響く干支アート
スマートフォンで画像や動画を日常的に見ている世代にとって、伝統絵画だけの展示は少しハードルが高く感じられることもあります。その点、漫画や年画の要素を取り入れたQiu氏の作品は、ポップで親しみやすい入口を持ちながら、背景には伝統文化の文脈が静かに流れています。
一枚の作品の中で、落ち着いた墨のグラデーションと、思わず笑ってしまうようなキャラクター性のある馬が共存しているとしたら、そのギャップはSNSでシェアしたくなるような視覚的なフックにもなりそうです。
伝統とポップの間で、私たちは何を見ているのか
干支をテーマにしたアートは、一見すると毎年の「お決まり」のようにも思えます。しかし、どのモチーフをどう描くかには、その時代の空気や社会のムードがにじみ出ます。
午年の始まりに合わせて北京で開かれる今回の展覧会は、伝統をそのまま保存するのではなく、漫画や年画という大衆的な表現と組み合わせることで、新しい見え方を提案しようとしているように見えます。
作品の中で疾走する馬を眺めながら、私たちは何から逃げようとしていて、どこに向かおうとしているのか。そんな問いを静かに投げかける展覧会になる可能性があります。
Reference(s):
Artist grasps creative reins for upcoming Year of the Horse exhibition
cgtn.com








