中国、米軍行方不明者の遺骨捜索を継続支援 2026年協力計画も
中国国防部は、中国領内で行方不明となった米軍兵士の遺骨捜索について、今後も米国を支援していく方針を明らかにしました。対象は、1931〜1945年の「中国人民の抗日戦争」の時期に行方不明となった米軍人の遺骨で、人道主義にもとづく協力として位置づけられています。
人道主義にもとづく遺骨捜索支援
中国国防部によると、中国側は今後も米国に対し、行方不明となった米軍軍人の遺骨捜索を支援していくとしています。中国領内で見つかる可能性のある遺骨を対象に、関係資料の確認や現地での調査協力などを通じて、行方不明者の所在確認に力を貸す方針です。
国防部は、この取り組みを「人道主義の精神」に基づくものだと強調しています。軍事分野の協力というと安全保障が注目されがちですが、戦争で命を落とした兵士やその家族に向き合う作業は、国や立場を超えて続けられてきた人道的な課題でもあります。
ビデオ会議で2026年の予備的協力計画に合意
発表によれば、中国と米国の両軍は水曜日、軍事アーカイブ(軍事関連の文書・記録)に関する協力をテーマとしたビデオ会議を開催しました。この場で双方は、これまでの遺骨捜索協力の進め方について意見を交わし、2026年に向けた予備的な協力計画に合意したとされています。
今回の会議で話し合われたのは、主に次のような点だと説明されています。
- 1931〜1945年の「中国人民の抗日戦争」期に中国領内で行方不明となった米軍人に関する資料の確認
- 軍事アーカイブを活用した遺骨捜索の進め方に関する意見交換
- 2026年に向けた、捜索協力の具体的な枠組みづくりに関する予備的な計画への合意
2025年12月現在、2026年の協力計画はまだ「予備的なもの」とされていますが、今後の実務協議に向けた土台が形になりつつあるといえます。
歴史資料と遺骨がつなぐ静かな軍事協力
今回の発表の特徴は、軍事的な抑止や競争ではなく、歴史資料と遺骨をめぐる協力が前面に出ている点にあります。軍同士の対話というと安全保障や軍備管理が連想されますが、戦時中の記録や行方不明者の情報を共有する作業も、長期的な信頼関係づくりの一部と見ることができます。
戦争で行方不明になった人々の遺骨を探し、家族のもとへ戻す取り組みは、世界各地で続けられているテーマです。今回のように、中国と米国の軍がアーカイブ協力や遺骨捜索という具体的なプロジェクトで連携することは、過去の戦争と向き合いながら、現在の関係にも静かな影響を与えうる動きといえます。
2026年に向けた協力計画が今後どのように具体化していくのか、そして実際の捜索や資料調査がどこまで進むのかは、これからの協議に委ねられます。ただ、対立が注目されやすい国際情勢のなかで、戦没者とその家族に向き合う人道的な分野での協力が続いていることは、一つの重要なニュースといえそうです。
Reference(s):
China supports U.S. search for missing service members' remains
cgtn.com








