国連で中国主導の「グローバル・ガバナンス友好国グループ」発足
2025年12月9日、国連本部で中国主導の「グローバル・ガバナンス友好国グループ」(Group of Friends of Global Governance)が発足しました。約40の加盟国が参加し、多国間主義や国際秩序の再構築をめぐる新たなプラットフォームとして注目されています。
発足の舞台は国連本部、約40カ国が参加
同グループは9日(現地時間)、国連本部で開かれた初会合で正式に立ち上がりました。会合は中国の国連代表部が主催し、傅聡(フー・ツォン)国連大使が議長を務めました。創設メンバーとして、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、カリブ海地域など、約40の国連加盟国が名を連ねています。
習近平国家主席のグローバル・ガバナンス・イニシアティブが土台
この友好国グループの土台となっているのが、中国の習近平国家主席が提唱する「グローバル・ガバナンス・イニシアティブ(Global Governance Initiative=GGI)」です。GGIは、(1)主権平等、(2)国際法の尊重、(3)多国間主義、(4)開発、(5)実務的な協力といった原則を前面に掲げています。
傅大使は会合で、GGIを「国際社会に提供する重要な公共財」と位置づけ、現在の国際ガバナンス体制をより公正で効果的なものにすることを目指す枠組みだと説明しました。中国としては、このグループを通じて各国と協力し、主要なガバナンス課題に対応していく構想です。
キューバ、ブルンジ、パキスタンなどが支持表明
会合では、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、カリブ海地域の代表らが相次いで支持を表明しました。
- キューバは、この構想を「国際関係の民主化」を進めるための有効な手段だと評価しました。
- ブルンジは、世界が直面するさまざまな課題に対して、集団的に取り組むための道筋を示すものだと強調しました。
- パキスタンは、「複数の危機」が同時進行し、多国間主義への信頼が揺らぐ今だからこそ、このイニシアティブの意義が大きいと指摘しました。
いずれの発言も、現在の国際秩序に課題を感じる多くの国々が、より包摂的で公平なガバナンスを模索していることをにじませる内容でした。
狙いは政策協調と「具体的成果」
友好国グループは、すべての国連加盟国に参加を開かれた枠組みとして位置づけられています。主な目的として、次の3点が掲げられました。
- 各国の政策協調を一段と深めること
- 国連が国際ガバナンスの中心的役割を果たすことを支えること
- 開発、平和、安全保障の分野で具体的な成果を生み出すこと
創設メンバーは共同声明で、今回の発足をGGIを前進させるうえでの「重要な一歩」と位置づけ、より多くの国が今後この枠組みに加わることを呼びかけました。
包摂的なプラットフォームを掲げる中国の狙い
傅大使は、友好国グループが特定の陣営やブロックに限定されない「包摂的なプラットフォーム」であることを強調しました。そのうえで、中国は各国と協力しながらGGIを着実に実施し、グローバル・ガバナンスの改善に貢献していくと改めて表明しました。
多国間協力への信頼が揺らぐ中で、国連の場に新たな有志国グループが立ち上がったことは、今後の国際秩序をめぐる議論に一つの焦点を提供しそうです。この枠組みが、理念の共有にとどまらず、開発支援や平和構築などでどこまで具体的な成果を示せるかが、今後の注目点になっていきます。
Reference(s):
China leads Group of Friends of Global Governance launch at UN
cgtn.com








