アジア最大級の浚渫船Tongjun、海南省洋浦港に新拠点 video poster
アジア最大級とされる浚渫船Tongjunが、2025年、中国南部の海南省・洋浦港の船隊に正式登録されました。港湾インフラや沿岸環境にどんな変化をもたらすのか、関心が高まっています。
アジア最大級のトレーリングサクション浚渫船
Tongjunは、航行しながら海底の土砂を吸い上げるタイプの浚渫船で、アジア最大級の規模を持つとされています。中国で初めて、国産設計・国産建造で実現した巨大浚渫船でもあり、船倉の容量は約3万5000立方メートルに達します。
この容量は、海底から吸い上げた砂や泥、岩石などを一度に大量に運べることを意味します。効率的に航路を掘り下げたり、埋め立てや港湾建設に必要な土砂を供給したりする上で、大きな強みとなります。
浚渫船は何をしているのか――「海の掃除機」の仕事
浚渫船は、しばしば「海の掃除機」にたとえられます。海底にある砂や泥、岩を吸い上げて移動させることで、次のような役割を果たします。
- 船が安全に通れるよう、港や航路の水深を確保する
- 新しい港湾やコンテナターミナルなどの建設を支える
- 浸食が進んだ海岸線を土砂で補い、海岸を復元する
Tongjunのような大型船は、一度の作業で動かせる土砂の量が多いため、工事の期間短縮やコスト削減につながる可能性があります。
海南省・洋浦港に配備された意味
Tongjunが新たな拠点とする洋浦港は、中国南部の重要な港湾の一つとして機能しています。この港を拠点にすることで、周辺の港や海域に対する浚渫作業や、航路整備の対応力が高まるとみられます。
特に、次のような場面で存在感を発揮しそうです。
- 大型船舶が出入りする航路の維持・拡張
- 新しい埠頭や物流拠点の整備工事
- 台風や高潮の影響を受けた海岸線の復旧
巨大な浚渫船を自前で設計・建造し、自国の港に配備できることは、海洋インフラを支える技術基盤の強化という面でも意味があります。
インフラ整備と環境へのまなざし
一方で、浚渫は海底の地形を変える行為でもあり、海洋生態系への影響をどう抑えるかは、各地で共通する課題です。効率よく土砂を動かせる大規模な船であるほど、計画的な運用と環境への配慮が求められます。
Tongjunのような最新鋭の浚渫船は、港湾整備や経済活動を支えるインフラであると同時に、沿岸や海の環境とどう折り合いをつけていくのかを考えるきっかけにもなっています。巨大な「海の掃除機」が、これからどのように使われていくのか。洋浦港からの動きが注目されています。
Reference(s):
cgtn.com








