新疆カシを描く国際写真展 光と影が映す多彩な日常 video poster
新疆・カシを舞台にした国際写真展が開幕
新疆で、国際写真展「The Luminous Journey – Kashi in Lights and Shadows」が開幕しました。歴史あるオアシス都市カシをテーマに、色彩を手がかりにした写真作品を通じて、その街の現在を多角的に伝える試みです。
会場には、中国、英国、ギリシャ、南アフリカ、セルビア、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンの9カ国から集まった17人の写真家によるフィールドワークの成果と、世界各地から集められた150点の作品が並びます。国際色豊かなまなざしが一つの空間に集められることで、カシと新疆の姿が立体的に浮かび上がる構成になっています。
9カ国17人のレンズがとらえた「カシ」
今回の国際写真展の特徴は、多様な背景を持つ写真家たちが、それぞれの経験と感性を持ち寄っている点です。参加している国は次の9カ国です。
- 中国
- 英国
- ギリシャ
- 南アフリカ
- セルビア
- カザフスタン
- タジキスタン
- キルギス
- ウズベキスタン
地理的にも歴史的にも異なる地域から集まった視線が、一つの都市をどう見つめるのか。その違いと共通点の両方が、展示空間の中で静かに対話しているようです。
色彩から読み解く、街の「連続」と「変化」
この写真展は「色」を一本のテーマとして構成されています。色彩の変化をたどることで、カシにおける文化の連続性や都市開発、人々の日常生活、そして自然環境の変化が丁寧に描き出されています。
展示が焦点を当てる主なモチーフは次の4つです。
- 文化の連続性:世代を超えて受け継がれてきた暮らしや習慣の姿
- 都市の発展:街並みやインフラの変化に宿る、現代の新疆の表情
- 社会生活:人々が集い、働き、学び、くつろぐ日常のシーン
- 生態環境の変化:オアシス都市を取り巻く自然と、その保全や変容の様子
色彩を軸に構成された写真群は、単に美しい風景を見せるだけではなく、時間の流れや社会の変化を感じさせるストーリーとして機能しています。来場者は、一枚一枚の色の違いを追いかけながら、カシという都市の過去と現在をゆっくりと行き来することになります。
「本物で多面的な新疆」をめざす展示
この展示のねらいは、国際社会に向けて「本物で、多面的な新疆の姿」を共有することです。そのために、写真家たちは現地でのフィールドワークを重ね、日常の一瞬や長く続く営みを丹念に切り取っています。
17人の写真家による視点と、世界中から集められた150点の作品が組み合わさることで、一つの地域に対しても多様な解釈がありうることが、自然に体感できる構成になっています。同じ街角でも、撮影する人が変われば、強調される色も、写し出される感情も変わる——その違い自体が、多面性の一部として示されていると言えます。
没入型の展示がひらく「見る」体験
今回の展示は、来場者が写真の世界に入り込むような没入感を大切にしているとされています。作品同士の流れや空間全体のバランスを意識することで、観客はただ作品を鑑賞するだけでなく、街を歩いているような感覚で写真の中を旅していきます。
SNSが日常となった今、写真展で心に残った一枚やフレーズが、オンライン上で共有されることも自然な流れになっています。新疆・カシを舞台にしたこの国際写真展も、実際に足を運んだ人の感想や写真が、XやInstagramなどを通じて広がっていけば、遠く離れた場所にいる人にとっての国際ニュースの一つの入り口になっていきそうです。
静かに問いかける「国際ニュースとしての写真」
ニュース映像や短いオンライン動画があふれる時代にあって、一枚の写真の前で立ち止まり、じっと世界のどこかの都市の空気を感じてみる——そんな体験は、ますます貴重になっています。
新疆で開かれている「The Luminous Journey – Kashi in Lights and Shadows」は、華やかなイベントというよりも、写真を通じて世界に向けて静かにメッセージを投げかける場だと言えます。それは、「遠くの地域を、どのように想像し、理解しようとするのか」という問いかけでもあります。
画面越しに流れてくる断片的な情報だけではつかみきれない土地の姿を、時間をかけて見つめ直す。この写真展は、そんなゆっくりとした見る行為の価値を、2025年の今あらためて思い出させてくれる取り組みになっています。
Reference(s):
Global photographers uncover Xinjiang's vibrant story through lenses
cgtn.com








