南京で国家追悼日、住民が30万人犠牲者を追悼 戦後80年の静かな祈り
中国東部・江蘇省南京市で12月13日、中国の国家追悼日が執り行われ、日本軍によって殺害された南京虐殺の約30万人の犠牲者がしめやかに追悼されました。第二次世界大戦の終結から80年という節目の年にあたる2025年の式典は、戦争の記憶と向き合い続ける都市の姿を静かに映し出しています。
南京で国家追悼日の式典
この日、南京市では、南京虐殺の犠牲者を悼む中国の国家追悼日が行われました。式典の目的は、日本軍によって命を落とした約30万人の人々の記憶をとどめ、その犠牲を忘れないことにあります。
半旗とともに続く記憶の継承
2014年から毎年12月13日には、南京虐殺国家追悼日の式典が開かれる主会場で、国旗が半旗として掲げられています。半旗は、国家としての哀悼を示すとともに、歴史を次の世代へ伝え続ける意思を象徴するものでもあります。
市内各地に広がる追悼の輪
南京市内の各所でも、国家追悼日に合わせてさまざまな追悼行事が行われました。献花を通じて犠牲者をしのぶ催しなどが開かれ、市民は静かな雰囲気のなかで、それぞれの思いを胸に歴史と向き合いました。こうした「記憶の場」が街の日常の風景の中に点在していること自体が、戦争の歴史がいまも現在進行形の問いとして存在していることを物語っています。
歴史的城壁と寺院での厳かな式典
市内の歴史的な城壁のそばに立つZhengjue Templeには、この日、住民が集まり、厳かな雰囲気のなかで追悼の儀式が行われました。寺院という静かな空間は、人々が言葉にしにくい感情や記憶を、それぞれの形で表す場にもなっています。古い城壁と寺院の組み合わせは、都市に刻まれた時間の長さと、記憶を受け継ぐ重さを感じさせます。
戦後80年の節目に見えるもの
第二次世界大戦の終結から80年を迎える2025年の国家追悼日は、過去を振り返るだけでなく、これからの平和や共存のあり方を考えるきっかけにもなっています。約30万人という犠牲の規模は、数字としての大きさだけでなく、一人ひとりの生活や家族の物語の積み重ねでもあります。南京で続けられている追悼の試みは、痛みを忘れずに記憶を伝えようとする営みであり、戦争体験の有無や国境をこえて共有しうる問いを静かに投げかけていると言えるでしょう。
Reference(s):
Nanjing residents pay tribute on China's National Memorial Day
cgtn.com








