中国映画興行収入が2025年に500億元突破 国内作品が8割超
中国国家電影局によると、2025年12月13日午後2時30分時点で、2025年の中国映画興行収入が500億元(約70.8億ドル)を突破し、観客動員は11億9400万人に達しました。世界有数の映画市場としての存在感を、あらためて示す数字です。
500億元と11億人超が意味するもの
今回明らかになった主な指標は次のとおりです。
- 累計興行収入:500億元超(約70.8億ドル)
- 観客動員:11億9400万人
年末が近づくこの時期にここまでの数字に達していることは、映画館で作品を楽しむ習慣が根強く続いていることを示しています。
国内作品が興行の8割超を牽引
2025年の興行収入全体のうち、国産映画が占める割合は81.9%に上りました。年間を通じて1億元(約1417万ドル)を超えるヒット作は合計50本に達し、その内訳は国内映画が33本、海外作品が17本でした。
数字が示しているのは、国産作品の厚みとともに、海外作品も一定の存在感を保ちながら市場に貢献している姿です。多様なラインナップがそろうことで、観客の選択肢も広がっています。
興行収入トップ5作品が映すトレンド
2025年の中国ボックスオフィスランキング上位には、アニメから歴史ものまで、多様な作品が並びました。トップ5は次のとおりです。
- Ne Zha 2
- Detective Chinatown 1900
- Zootopia 2
- Dead to Rights
- 731
Ne Zha 2のようなアニメ大作や、Zootopia 2といった海外アニメに加え、Dead to Rightsや731など、第二次世界大戦期の出来事を題材にした作品もランクインしています。エンターテインメント性の高い作品と、歴史を見つめ直す作品が同じランキングを共有している点が印象的です。
80周年の節目に浮かび上がる、戦争と記憶
2025年は第二次世界大戦の終結から80周年にあたります。映画市場でも、この節目の年に合わせて、戦争の記憶や歴史を振り返る作品が公開されました。
こうした作品群は、歴史へのまなざしとともに、平和や命の重さについて考えるきっかけを観客に提供しています。娯楽性の高い作品と並んで広く受け入れられていることは、映画が単なる消費財ではなく、社会の記憶を共有するメディアであり続けていることを示しています。
多様なジャンルが支える市場の強さ
アニメ、ミステリー、歴史作品、海外スタジオによる作品まで、多様なジャンルが2025年の興行を支えています。観客の趣味や関心が細分化するなかで、映画館はさまざまな物語に出会う場として機能し続けています。
報道によれば、2025年の中国映画市場は、多様なテーマとジャンルが共存し、観客の文化的な生活を豊かにし、市場の強さを裏付ける一年となりました。500億元という節目は、その象徴的な数字と言えそうです。
世界の映画産業が変化し続けるなかで、国内作品と海外作品がともに支持を集め、多様な物語がスクリーンに並ぶ中国映画市場の動きは、アジアのエンターテインメントの現在地を映す一つの鏡でもあります。
Reference(s):
cgtn.com








