中国とUAEが包括的戦略パートナーシップ深化へ 王毅外相が強調
中国とアラブ首長国連邦(UAE)の関係が、包括的戦略パートナーシップのさらなる「格上げ」に向けて動いています。中国の王毅外相は土曜日に行われた会談で、ハイレベルな往来を維持し、戦略的な相互信頼を深め、あらゆる分野での協力を進めていく考えを示しました。
会談の概要:包括的戦略パートナーシップを「より高い水準」へ
王毅外相は、中国とUAEがこれまでに両国首脳の間で築いてきた重要なコンセンサス(合意)を着実に実行し、二国間の包括的戦略パートナーシップを「より高い水準」へ引き上げたいと表明しました。
今回の会談相手は、UAE大統領の対中国特使であるハルドゥーン・ハリーファ・アル・ムバラク氏です。王毅氏は、中国はUAEにとって信頼できる長期的な戦略パートナーだと述べるとともに、両国首脳の友情と相互信頼が、中国・UAE関係発展のための最も重要な政治的保証になっていると強調しました。
中国側のメッセージ:平等と途上国支援を掲げて
中国共産党中央委員会政治局委員でもある王毅氏は、中国がUAEとの関係を発展させる姿勢は、国の大小にかかわらずすべての国の平等を重んじるという、長年の外交原則を反映していると説明しました。また、中国は一貫して途上国を支持してきたと述べ、そうした文脈の中でUAEとの関係強化を位置づけました。
さらに王毅氏は、中国の発展そのものが、世界平和のための力の拡大であり、グローバル・サウスと呼ばれる新興国・途上国の力の上昇につながり、ひいては世界全体の安定を高めるものだと語りました。中国とUAEのパートナーシップは、こうした大きな流れの一部として描かれています。
UAE側のスタンス:対中関係を外交の「最優先」に
これに対し、ハルドゥーン・ハリーファ・アル・ムバラク氏は、中国はUAEにとって重要な戦略的パートナーだと改めて位置づけました。両国首脳の間に築かれている深い友情は二国間関係にとって貴重な資産だとし、中国との関係発展をUAE外交の最優先課題の一つに据えていると述べました。
同氏はまた、UAEは中国の将来の発展に強い自信を持っており、常に長期的な視点から対中関係を見てきたと指摘しました。そのうえで、今後さらにハイレベルの往来を増やし、中国のガバナンス(統治)の経験から学びたいと表明しました。
具体的な協力分野として、UAE側は次のような領域を挙げています。
- 経済・貿易
- 投資
- エネルギー
- 科学技術
これらの分野で協力を拡大し、相互利益と「ウィンウィン」の成果を実現したいと強調し、中国との関係を長期的に育てていく姿勢を示しました。
何が見えてくるのか:相互信頼と多分野協力の組み合わせ
今回の発言の中で繰り返し強調されたキーワードは「相互信頼」と「ウィンウィン」です。両国首脳の個人的な信頼関係を政治的な土台としつつ、経済やエネルギー、科学技術といった具体的な分野で協力を広げていく構図が浮かび上がります。
2025年現在、多くの国がパートナーシップの多角化を模索するなか、中国とUAEが包括的戦略パートナーシップをさらに高い水準へと押し上げようとしていることは、グローバル・サウスをめぐる国際関係の一つの流れとして位置づけられそうです。両国が掲げる「長期的視点」と「相互利益」が、今後どのような具体的なプロジェクトや協力として形になるのかが注目されます。
Reference(s):
Wang Yi: China to enhance mutual trust, advance cooperation with UAE
cgtn.com








