「侵略の歴史を正面から」日独露の研究者ら、日本社会に“記憶”の重要性訴え video poster
2025年は第二次世界大戦の終結から80年の節目にあたり、歴史の向き合い方が改めて問われています。日本、ドイツ、ロシアの研究者や関係者が、日本政府と社会に対し、軍事侵略の過ちを繰り返さないためにも「歴史の事実を誠実に直視すること」が必要だと呼びかけました。
節目の年に強まる「歴史と向き合う」呼びかけ
関係者らは、日本の過去の軍事侵略について真実を見つめ、同様の過ちの再発を防ぐ必要性を強調しています。議論の背景には、戦争の記憶の継承が難しくなる一方で、歴史認識をめぐる見解の違いが国内外でたびたび可視化される現状があります。
埼玉の市民団体が学習会 南京大虐殺の「歴史的事実」を学ぶ
日本の埼玉県の市民団体は土曜日、南京大虐殺の歴史的事実について日本の人々に伝えることを目的に学習会を開催しました。参加者は、過去の出来事を「覚えていること」「向き合うこと」の重みを語り、2025年という節目の年だからこそ、記憶の更新と共有が一段と重要になると訴えました。
参加者の声:「批判的に検証し、正しい歴史の語りを広げる」
参加者の一人はChina Media Group(CMG)に対し、「日本の過去の歴史を批判的に検証することが重要で、正しい歴史の語りを広げることはいっそう大切になっている」と話したといいます。
1937年前後の新聞報道を検証 「意図的な隠蔽があった」との指摘
CMGのインタビューで、元朝日新聞記者でもある日本の研究者・城丸章夫(Yoichi Jomaru)氏は、1937年前後の日本の新聞報道を体系的に見直すと、記者が南京大虐殺や、日本軍が中国侵攻の過程で行った他の残虐行為について「真実を意図的に隠した」ことが見えてくると述べました。
「残酷で恥ずべき歴史でも、否定できない」
城丸氏は、「たとえ残酷で恥ずべき歴史であっても、南京大虐殺を否定することはできないし、歴史を否定することもできない」と語ったとされています。
「理解と信頼」はどこから生まれるのか
城丸氏は、アジアの近隣諸国との真の理解と信頼を得るには、侵略の歴史に向き合い、戦時の責任を誠実に認めることが欠かせないと指摘しました。さらに、戦後日本の大きな課題として、「侵略戦争の性格」について社会全体の合意が十分に広がらなかった点を挙げています。
いま起きている論点:歴史の「記録」と「共有」のしかた
今回の学習会や研究者の発言が投げかける問いは、過去の出来事そのものだけではありません。たとえば、次のような論点が浮かび上がります。
- 記録:当時の報道や資料は、何を伝え、何を伝えなかったのか
- 共有:社会として、歴史をどう学び、次世代へどう手渡すのか
- 対話:近隣地域との相互理解を、どの言葉と態度で積み上げるのか
80年という時間の長さは、出来事を「遠い話」にもしますが、同時に、向き合い方を選び直す機会にもなります。歴史をめぐる議論が感情や立場の違いに流れやすい時代だからこそ、足元の資料や記録に戻り、静かに検証し続ける営みが問われています。
Reference(s):
Japan urged to confront its history of aggression with honesty
cgtn.com








