ミンスクで中国映画Dead To Rights初上映 南京大虐殺めぐり追悼と連帯
ベラルーシの首都ミンスクで、中国の歴史映画「Dead To Rights」がベラルーシで初めて上映されました。1937年の南京大虐殺を描いたこの作品は、中国の南京大虐殺犠牲者国家追悼日(12月13日)の前夜に合わせて公開され、国境をこえた追悼と歴史の共有の場となりました。
ミンスクの映画館に集った200人超の観客
上映会は、ミンスク市内のパイオニア・シネマで行われました。中国の国家追悼日を翌日に控えたこの日、会場には学生や政府関係者、労働者など、多様な背景をもつ観客が200人以上集まりました。
観客は、人類史の「暗い一章」と向き合うために、厳粛な雰囲気のなかで上映を見守りました。立場や世代の違いをこえて、犠牲者を悼み、歴史に思いを寄せる時間が共有されました。
南京大虐殺の6週間を描く中国歴史映画
「Dead To Rights」は、1937年に起きた南京大虐殺を題材にした中国の歴史映画です。歴史資料や証言に基づき、当時の南京で日本の軍国主義勢力によって行われた組織的な残虐行為を、6週間にわたる出来事として描き出しています。
作品では、民間人や武装を解除された兵士が次々と犠牲になっていく様子が、直接的で図像的な描写を通じて映し出されます。推計およそ30万人にのぼるとされる中国の民間人と非武装の兵士が殺害された出来事を、観客は映像体験として追体験することになります。
悲しみと希望を分かち合う「連帯の場」
今回のベラルーシ初上映は、単なる映画イベントにとどまらず、歴史を学び、犠牲者を悼み、未来を考える場となりました。中国の歴史映画をベラルーシの観客が共に見つめることは、国や言語の違いをこえて、戦争の暴力性と市民の苦しみを共有する試みでもあります。
学生も参加した上映会は、若い世代が過去の出来事に向き合う機会にもなりました。スクリーンを通じて歴史を自分ごととして感じることは、教科書や年表だけでは届きにくい「歴史の実感」をもたらします。
国際ニュースとしての意味
戦争や大量虐殺の記憶をどう受け継ぐかは、今も世界各地で問われ続けています。今回のミンスクでの上映は、中国とベラルーシという二つの社会が、ある歴史的事件を共有しようとする一つの表現だといえます。
国際ニュースとして見たとき、この出来事は「どの国の歴史か」という問いをこえて、「過去の暴力を忘れないことが、現在と未来の社会にどんな意味を持つのか」という普遍的な問いを投げかけています。静かな追悼の場から生まれた、ささやかながらも重い対話の始まりだといえるでしょう。
Reference(s):
Belarusians, Chinese unite in grief and hope at Nanjing Massacre film
cgtn.com







