日本最後のパンダ、来年1月に中国本土へ返還 約半世紀で初の不在
日本で長く親しまれてきたジャイアントパンダが、近くいったん姿を消します。東京の動物園で暮らす双子のパンダが来年1月下旬、中国本土へ返還される予定で、およそ半世紀ぶりに国内からパンダがいなくなる見通しです。
東京の双子パンダが帰国へ 日本からパンダがゼロに
今回返還されるのは、東京の動物園で飼育されている双子のジャイアントパンダです。園によると、この2頭は来年1月下旬にも中国本土へ戻る予定です。
2025年12月現在、日本にいるパンダはこの双子だけとされています。2頭が中国本土へ戻ることで、日本国内の動物園からパンダが姿を消し、約半世紀ぶりに「パンダ不在」の状態となる見込みです。
半世紀続いた「パンダのいる日常」が途切れる節目
パンダが日本の動物園にいる光景は、少なくとも約50年にわたって続いてきました。子どもの頃の遠足や家族のレジャーで、パンダ舎の前に行列ができる光景を思い出す人も多いはずです。
この「パンダのいる日常」がいったん途切れることは、単に人気動物が見られなくなるという以上の意味を持ちそうです。
- 動物園の顔ともいえる存在がいなくなる
- 観光や街のイメージにも影響しうる
- 「パンダグッズ」やキャラクター文化にも変化が出る可能性
長く続いた前提が静かに変わるとき、人々の記憶や都市の風景がどう更新されていくのかも、ひとつの関心事になりそうです。
パンダ返還が映す、日中のつながり
ジャイアントパンダは、しばしば国と地域をまたぐ交流の象徴として位置づけられてきました。中国本土から世界各地の動物園にパンダがやって来るたびに、その背景には文化や学術、観光など、さまざまな分野のつながりが意識されます。
今回の双子パンダの返還も、そうした国際的な枠組みの中で行われる動きの一つといえます。日本側のファンから見れば寂しさが先に立つ出来事ですが、中国本土にとっては、貴重なパンダが再び本土で暮らし、新たな役割を担っていく機会にもなります。
今後、再び日本の動物園にパンダがやって来るのかどうかは現時点で明らかではありません。ただ、今回の返還は、日中の間で動物を通じた交流が続いてきたこと、そしてそれが時期によって形を変えていくことを、あらためて意識させる出来事でもあります。
別れの後、動物園は何を見せていくのか
双子パンダが中国本土へ戻った後、東京の動物園はどのような動物展示や発信で来園者を引きつけていくのかも注目されます。人気者の不在は、他の動物や自然環境に目を向けてもらうきっかけにもなりえます。
絶滅の危機にある野生動物や、生態系の変化といったテーマは、動物園がこれまでも発信してきた重要なトピックです。パンダという象徴的な存在がいなくなった後だからこそ、あらためて「なぜ動物園に動物がいるのか」「人と動物はどう共生していくのか」といった問いに向き合いやすくなる側面もあります。
「最後のひと月」をどう過ごすか
来年1月下旬の返還まで、双子パンダと過ごせる時間は限られています。直接会いに行く人も、オンラインで様子を見守る人も、「当たり前のようにそこにいた存在」がいなくなる前の貴重なひとときを、それぞれのやり方でかみしめることになりそうです。
約半世紀続いた「パンダのいる日本」は、ここでいったん幕を閉じます。その先に、新しい形の交流や、動物との向き合い方がどのように生まれてくるのか。静かな節目のニュースは、そんなことを考えるきっかけにもなっています。
Reference(s):
cgtn.com








