中国本土の11月工業生産、前年比4.8%増 輸出も5.7%増で安定感
中国本土の景気動向を測る最新データが、年末の市場心理に一つの材料を加えました。国家統計局(NBS)が示したところによると、2025年11月の工業生産は前年同月比4.8%増、財(モノ)の輸出は5.7%増となり、同局は「経済は安定を保ち、着実な進展の勢いを維持している」と位置づけています。
11月のポイント:工業生産4.8%増、輸出5.7%増
今回の発表で中心となったのは、次の2点です。
- 工業生産:前年同月比4.8%増
- 輸出(財):前年同月比5.7%増
いずれも「前年同月比」で示されており、2024年11月との比較で伸びが確認された形です。景気の方向感が読みづらい局面では、こうした月次の積み上がりが「安定」の根拠として注目されます。
「安定」とは何を指すのか:数字が語る現状
NBSは11月の中国本土経済について、安定を維持しつつ、着実に前進しているという表現を用いています。ここでいう「安定」は、急激な落ち込みや大きな失速が見えにくい、という意味合いで受け止められます。
工業生産は、製造業やエネルギー関連など「モノを作る側」の活動度を映しやすい指標です。一方、輸出は海外需要やサプライチェーン(供給網)の動きが反映されやすく、国内要因だけでは説明しきれない面もあります。両方がプラスで推移したことは、「今この瞬間の景況感」を語るうえで一定の示唆を持ちます。
年末に向けて注目される視点
12月15日現在、年末にかけては企業の生産計画や物流が動きやすく、統計の読み取りも一段と重要になります。今回の数字からは、少なくとも11月時点で、工業・輸出という外向き/供給側の動きに底堅さが見られた、という構図が浮かびます。
今後の焦点は、こうした流れが季節要因にとどまらず継続するのか、また別の関連指標(生産・貿易の先行きを映すデータ)とどう整合するのか、という点になりそうです。
まとめ:工業と輸出が示した「持ちこたえ」
中国本土では11月、工業生産が4.8%増、財の輸出が5.7%増となり、NBSは経済が安定を保っているとの見方を示しました。複雑な環境の中でも、数字が示す「今の温度感」をどう読み解くかが、これからの議論の出発点になります。
Reference(s):
cgtn.com








