深セン地下鉄で「ロボット盲導犬」試験導入 視覚障害者の駅移動を支援
深セン地下鉄が、視覚障害者や弱視の乗客をサポートするAI搭載の「ロボット盲導犬」サービスを試験的に始めました。複雑な駅構内でも目的地まで案内できるのが特徴で、移動のハードルを下げる取り組みとして注目されます。
試験導入は12月13日から、黄木崗交通ハブで
今回のトライアルは、2025年12月13日に深センの黄木崗交通ハブ(Huangmugang Transportation Hub)でスタートしました。ロボット盲導犬の愛称は「小蒜(シャオスワン/“Little Garlic”)」で、音声で呼びかけると案内を開始します。
ロボット盲導犬は何ができる? 駅ナビの“詰まりどころ”を減らす設計
深セン地下鉄によると、このロボット盲導犬はAIとロボティクスの複数技術を組み合わせ、駅のように情報量が多い空間での移動支援を目指します。主な機能は次の通りです。
- 自律的なルート計画(目的地までの経路を組み立て)
- 精密な構内ナビゲーション(駅内のサービス地点へ誘導)
- 障害物回避(人流や障害物を避けながら進行)
- 点字ブロック(触知案内)のトラッキング
- 音声インタラクション(呼びかけ・案内)
- 視覚認識(対象物や目印の把握)
技術面では、マルチモーダルなセンシングや屋内外の統合計画・制御、大規模な視覚言語モデルなどを用いるとされています。
サービス拠点は出口13・14付近、最初の1カ月はスタッフが同行
初回の運用では、黄木崗交通ハブ内の出口13・14付近(バリアフリーエレベーター近く)にサービス拠点が設置されました。機器は安全面に特化したテストと現地検査を完了し、運用に入っています。
また、試験開始から最初の1カ月間は専任スタッフが利用者に同行し、安全な運用を確保するとしています。新しい支援機器を公共空間に導入する際、機器の性能だけでなく「現場での安心感」を同時に設計する点が読み取れます。
成功すれば自動化を進め、他駅へ段階的に拡大へ
深セン地下鉄は、今回の試験運用がうまくいけば、より自動化した運用へ移行しつつ、対応駅を段階的に増やす方針です。駅のバリアフリーは設備整備だけで完結しにくく、案内・誘導など“最後の一手”が課題として残りがちです。ロボット盲導犬は、その隙間を埋める実装として、今後の運用設計が焦点になりそうです。
今後は、利用者がどの場面で助けられたのか、逆にどこで戸惑いが生まれたのかといった実地のフィードバックが、サービスの広がりを左右しそうです。
Reference(s):
cgtn.com








