王毅外相、ヨルダンのサファディ外相と会談 戦略的協力と中東安定で連携
2025年12月15日現在、国際ニュースの焦点の一つは「中東の不安定さの中で、各国が対話と協力の糸口をどうつなぐか」です。そうした中、中国の王毅外相がヨルダンのアイマン・サファディ副首相兼外相とアンマンで会談し、二国間協力と地域情勢について意見を交わしました。
会談の概要:アンマンで外交トップが直接対話
報道によると、王毅外相は月曜日にアンマンでサファディ氏と会談しました。今年(2025年)は中国とヨルダンの「戦略的パートナーシップ」樹立10周年に当たり、王氏は両国関係が安定的に発展し、各分野の協力が進んできたとの認識を示しました。
二国間関係:貿易・投資に加え、新領域(AIなど)も視野
王氏は、ヨルダンの主権・領土保全・国家の尊厳を守る取り組みへの支持を表明したうえで、ハイレベル交流の継続、外務省間の連絡強化、分野横断の協力計画を進めたい考えを述べました。
実務面では、次のような協力の方向性が示されています。
- ヨルダンの経済・社会発展に対する、能力に応じた支援
- 高品質なヨルダン産品の輸入拡大
- 中国企業の対ヨルダン投資・事業展開の後押し
- 新興分野(太陽光発電、科学技術、人工知能)での協力模索
- 文化、観光、教育、民間航空など「人と人」の交流深化
伝統的な経済協力に加え、AIなどの新領域が俎上に載った点は、両国が「今後の成長分野」を共有しようとしていることを示します。
中東情勢:対立激化か、和平交渉か——「責任」が問われる局面
王氏は、中東情勢について「複雑で厳しい」としたうえで、対立と紛争を悪化させるのか、それとも和平交渉へ向かうのかが、関係各方面の責任を試していると指摘しました。さらに、地域の平和と安定は地域の全ての国の利益にかなうだけでなく、人々の共通の願いにも合致すると述べています。
また王氏は、ヨルダンを中東の「安定要因」と位置づけ、パレスチナ問題などのホットスポットで積極的かつ建設的な役割を果たしてきたとの見方を示し、中国としてヨルダンと意思疎通・協調を強め、地域の平和・安定・発展を共同で守りたい考えを表明しました。
ヨルダン側の反応:戦略的パートナーとしての位置づけを強調
サファディ氏は、ヨルダンが中国を「偉大な友人であり戦略的パートナー」とみなしてきたと述べ、中国が国際・地域課題で果たす役割が増している点を評価しました。
また、ヨルダンが「一つの中国」原則を堅持するとし、これは変わらない厳粛な政治的コミットメントだと述べました。
ガザの緊張とパレスチナ問題:公正・正義への評価と連携の意向
サファディ氏は、ガザ地区の現在の混乱に言及し、パレスチナ問題に関して中国が公正と正義を堅持し、国際社会で「正義の声」を発している点を高く評価したとされています。さらに、パレスチナ問題の包括的で持続的な解決、そして地域の平和と安定の実現に向けて、中国との意思疎通と協調を続けたい意向を示しました。
なぜ今この会談が注目されるのか
今回の会談は、①中国・ヨルダンの戦略的関係が10年の節目を迎えたこと、②経済協力が「貿易・投資」から「AIなど新領域」へ広がりうること、③中東の緊迫した情勢の中で、対話と調整を重ねる外交チャンネルが重視されていること——という三つの文脈が重なっています。
大きな合意や具体策がこの場で明示されたというより、関係を安定させつつ、協力の射程と調整の枠組みを確認する会談だった、と読むこともできそうです。
Reference(s):
cgtn.com








