中国本土が10月にラニーニャ状態へ 今冬「ダブル・ラニーニャ」は低確率
2025年10月時点で、中国本土はラニーニャ状態に入った――国家気候センターの監視結果が、冬の寒さ見通しへの関心を集めています。海面水温の変化は、雨や雪、凍結などの低温リスクの連想につながりやすい一方で、専門家は「ラニーニャ状態」と「ラニーニャ現象(イベント)」を分けて理解する必要があると説明しています。
ラニーニャとは? 海の“冷え”が続く現象
ラニーニャは、赤道付近の太平洋(東部〜中部)の広い範囲で、海面水温が平年より低い状態が持続することを指します。海の温度の偏りは大気の流れにも影響するため、各地の気温や降水の傾向に関心が集まります。
今年(2025年)は、こうした変化が「この冬は例年より寒いのか、暖かいのか」「雨・雪・凍結などの低温事象は増えるのか」といった形で注目されています。
ポイントは「ニーニョ3.4指数」—“状態”と“イベント”は別
気象機関は、太平洋の海面水温を監視する代表的な指標として「ニーニョ3.4指数」を用います。専門家によると、指数がマイナス0.5℃を下回ると、その海域はラニーニャ状態とみなされます。
ただし、ここで大事なのが区別です。
- ラニーニャ状態:ニーニョ3.4指数がマイナス0.5℃未満
- ラニーニャ現象(イベント):ニーニョ3.4指数がマイナス0.5℃未満の状態が5カ月連続して続いた場合(国家基準)
つまり、2025年10月に「状態」に入ったことは示されても、直ちに「イベント」と公式認定されるとは限りません。
発生頻度は2〜7年に1度、近年は“増えた”という指摘も
浙江省気候センターの専門家は、ラニーニャは通常2〜7年に1回程度発生するとしつつ、近年は頻度が増えていると述べています。その背景として、地球温暖化の複雑なメカニズムとの関連が指摘されています。
「ダブル・ラニーニャ」とは? “同じ年に2回”ではない
今年(2025年)の早い時期には、弱いラニーニャ現象(イベント)がすでに起きていたとされます。これにより、太平洋(中部〜東部)の冷たい海中の水が蓄積し、年末にかけてラニーニャが再び現れやすい条件が整った、という説明です。
ここで話題になりやすいのが「ダブル・ラニーニャ」です。ただし専門家は、これは“同じ年に2回起きる”という意味ではなく、2年連続の冬にラニーニャ現象が起きることを指すと整理しています。
国家気候センター:今冬の「ダブル・ラニーニャ」発生確率は低い
国家気候センターの予測では、2025年冬にダブル・ラニーニャが起きる可能性は依然として低いとされています。ラニーニャ状態が今後どの程度持続し、「イベント」認定の条件である5カ月連続に達するかどうかが、見通しを考える上での一つの焦点になりそうです。
海の“冷え”は分かりやすい不安材料にもなりますが、指標の定義や継続期間によって扱いが変わる点は、静かに押さえておきたいところです。今後の監視情報や季節予報の更新が、冬の体感やリスク認識を少しずつ形づくっていくことになりそうです。
Reference(s):
China enters La Nina state, but 'double La Nina' unlikely this winter
cgtn.com








