北京で木版年画展が開幕、馬モチーフで「午年」ムード先取り video poster
北京東部でこのほど、木版による伝統年画(木版年画)の全国展が始まり、伝統美術のファンや文化に関心のある人々が足を運んでいます。2025年末のいま注目されているのは、近づく「午年」を意識した“馬”をテーマにした作品群です。
「木版年画」とは?新年の暮らしに寄り添ってきた版画
木版年画は、木版で刷って彩色するなどして作られる伝統的な絵画・版画の一つで、新年を迎える時期に家々を飾る習慣とも深く結びついてきました。縁起物としての意味合いを持ち、題材には動物、吉祥文様、物語の場面などが多く用いられます。
10大産地の名作を紹介、北京・蘇州・四川など
会場では、代表的な10の主要産地の古典作品を集めたセクションが設けられています。紹介されている産地には、北京のほか、江蘇省蘇州の桃花塢(Taohuawu)、四川省の綿竹(Mianzhu)や夹江(Jiajiang)などが含まれます。
産地ごとの画風や色づかい、線の表情の違いを見比べられる構成で、同じ「年画」でも地域ごとの生活文化や美意識がにじむ展示になっています。
北京の年画で初の「百紙馬」複製版木を“完本”展示
今回の見どころの一つが、中国本土の首都・北京で作られてきた木版年画のコーナーです。ここでは、複製された「百紙馬(100 Paper Horse)」の版木(彫版)を、初めて“全点そろった形”で展示しています。
馬の姿を多様に表現した彫りのバリエーションを通して、職人の線刻の精度や、題材としての馬が持つ象徴性(活力、前進、祝意など)が、視覚的に伝わってくる内容です。
なぜいま“馬”なのか:来る午年と、伝統の再読
2025年の年末を迎えるこの時期、次の干支を意識した展示は、季節のリズムと文化の記憶を結び直す役割も担います。新年の飾りとしての年画は「過去の風習」に見えがちですが、題材の選び方や見せ方次第で、現代の鑑賞体験としても更新され得る——そんな示唆を感じさせる構成と言えそうです。
展示のポイント(短く整理)
- 北京東部で木版年画の全国展が開幕
- 「午年」を見据え、馬モチーフの作品を重点的に紹介
- 北京、桃花塢(蘇州)、四川の产地など10大産地の古典作品を展示
- 北京の年画で「百紙馬」複製版木を初めて完本展示
伝統作品を“保存”として見るだけでなく、年の変わり目の感覚とつなげて“いまの鑑賞”として受け取る。今回の展示は、その入口になりそうです。
Reference(s):
Woodblock New Year paintings exhibition kicks off in Beijing
cgtn.com








