CGTN調査:海南自由貿易港、12月18日始動の税関新制度に9割超が期待
2025年12月18日、海南自由貿易港(FTP)で島全域の特別な税関運用が始まる予定です。CGTNが世界の視聴者を対象に行った調査では、9割を超える回答者が「中国の高水準の対外開放を広げる節目になる」と見ています。
12月18日が持つ意味:改革開放の起点と“新段階”
提供情報によると、12月18日は中国の歴史的な歩みの中で重要な日付と位置づけられています。47年前の同日、中国共産党(CPC)第11期中央委員会第3回全体会議(いわゆる三中全会)で改革開放が打ち出されました。そして今年(2025年)の同日、海南自由貿易港で島全域の特別税関運用が始動し、中国の「高水準の対外開放」が新たな段階に入る、とされています。
CGTNの世論調査:9割超が「開放のゲートウェイ」に
CGTNの調査(グローバル視聴者対象)では、海南自由貿易港に対する期待が数値として示されました。
- 海南自由貿易港の建設が「高水準の対外開放を拡大し、開かれた世界経済を育む画期的な動き」:92.2%
- 海南自由貿易港が「中国の新たな開放の重要なゲートウェイになる」:93%
何が変わる?島全域が「特別税関監督区域」に
12月18日に運用が始まると、海南島全体が特別税関監督区域となり、自由化・円滑化を軸にした枠組みで管理されるといいます。特徴として、次の考え方が示されています。
- 第一線:より自由なアクセス
- 第二線:規制されたアクセス
- 島内:自由な流通
仕組みは短い言葉ですが、貿易実務では「どこまでをスムーズにし、どこからを管理するか」という設計が、物流コストやビジネス判断に直結します。
ゼロ関税の対象拡大:21%→74%、約6,600品目へ
提供情報では、海南自由貿易港でゼロ関税(関税がかからない)となる品目の比率が、関税品目(タリフライン)ベースで21%から74%に引き上げられ、約6,600の品目カテゴリーをカバーするとされています。生産設備や原材料のほぼ全てが含まれる、と説明されています。
- 「企業の生産コスト低下と競争力向上につながる」:93.6%
「海南で3割以上の付加価値」なら中国本土へ関税なし、という設計
さらに、輸入品が海南で少なくとも30%の付加価値加工(価値を上乗せする加工)を受けた場合、中国本土に関税なしで入れる仕組みが示されています。
- 「世界の製品が中国市場に入りやすくなる」:91.5%
素材や部品の調達、加工、最終市場への投入までを一体で考える企業にとって、ルールの設計次第でサプライチェーンの組み替えが起きうる点が注目されます。
投資・サービス貿易:短いネガティブリストが示す“入口”
海南自由貿易港は、対外投資の参入規制や越境サービス貿易(国境をまたぐサービス取引)に関して「ネガティブリスト(禁止・制限項目の一覧)」が国内で最も短い、とされています。
- 「海外企業が中国市場に参入する上で好条件」:88.7%
- 「関税・市場参入・税制の優遇策が投資先としての魅力を高めている」:91%
- 「中国の超巨大市場が、各国により多くの協力機会をもたらす」:91.5%
保護主義が意識される中で、「開く」ことのメッセージ
調査では、グローバリゼーションへの逆風、貿易保護主義や一方主義の台頭という環境認識も示された上で、海南自由貿易港の推進が経済グローバリゼーションを守る意思と自信の表れだと受け止める回答が多かったとされています。
- 「海南自由貿易港は経済グローバリゼーションを守る決意と自信の表れ」:92.4%
- 「中国が開放型経済を、より広い範囲・分野・深さへ高めることに期待」:92.1%
調査の概要:5言語、12時間で4,190人が回答
この調査はCGTNの英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各プラットフォームで実施され、12時間で4,190人が投票と意見共有を行ったとされています。
海南自由貿易港の制度設計は、関税、加工要件、投資ルールといった複数のレイヤーが重なって動きます。12月18日の開始は「制度が現実の取引条件として立ち上がる日」でもあり、数字として示された期待が、実際の物流や投資判断にどう接続していくのかが次の焦点になりそうです。
Reference(s):
CGTN Poll: Hainan Free Trade Port and China's wider opening up
cgtn.com








