2020年に公開され話題を集めた中国アニメ『White Cat Legend』が、ミュージカルとして舞台へ展開します。古代中国を思わせる世界観と“白い猫の探偵”という意外性が、映像から生身の表現へどう移り変わるのか注目されています。
『White Cat Legend』とは? 白い猫が率いる“法の現場”の物語
『White Cat Legend』は、神秘的な白い猫「リ・ビン(Li Bing)」が、司法審査を担う組織を率いながら、陰謀を追い、常識外れの事件を解き明かしていくミステリー要素の強いアニメシリーズです。
「古代中国」「探偵劇」「政治的な駆け引き」「猫」という、一見バラバラに見える要素を束ねて物語にしているのが特徴で、緊張感のある捜査と、人間(と猫)の関係性が同時に走ります。
数字で見るヒット:2シーズンで累計35億回超の視聴
作品は2020年の公開以降、高い評価を得てきました。これまでに2シーズンが展開され、各プラットフォーム合計で視聴回数は35億回を超えたとされています。
中国本土発のアニメが、配信での拡散力を追い風に大型IP(知的財産)化していく流れの中で、本作の舞台化は“次の一手”として自然な延長線上にも見えます。
なぜ今、ミュージカル化がニュースになるのか
アニメの舞台化は珍しくありませんが、ミュージカルは「物語を歌で圧縮し、感情を増幅させる」フォーマットです。捜査劇のスピード感や、陰謀の張りつめた空気をどう音楽で運ぶのかは、映像版とは別の難しさがあります。
一方で本作は、
- キャラクター性が強く、チームの関係がドラマになりやすい
- 宮廷風の美術・衣装と相性が良い
- 事件解決の「転換点」が舞台上の見せ場になりやすい
といった点で、舞台表現の強みが活きやすい題材ともいえます。
“猫の名探偵”を生身でどう見せる? 舞台ならではの注目点
映像では自然に成立する「猫であること」を、舞台では身体性として翻訳する必要があります。耳や尻尾といった記号だけでなく、立ち姿、視線、間合い、群舞(複数人のダンス)での配置など、演出の工夫が作品の印象を左右しそうです。
また、ミステリー要素のある作品では、観客が情報を追える“わかりやすさ”も重要になります。歌やダンスで盛り上げつつ、事件の核心が置き去りにならない構成ができるか。舞台化は、人気作の再現というより「別メディアとしての再設計」に近い挑戦になりそうです。
アニメから舞台へ——広がるIPの“体験”
配信で広がった作品が、舞台で「同じ空間・同じ時間を共有する体験」に変わると、ファンの関わり方も変わります。画面越しに追っていた世界が、歌声や照明、俳優の呼吸として立ち上がる。その変換こそが、今回のミュージカル化が持つ一番のニュース性なのかもしれません。
Reference(s):
Beyond ACG: Hit 'white cat detective' leaps from animation to stage
cgtn.com








