中国、14次五カ年計画で湿地面積8億ムー超を維持
中国の湿地(ウェットランド)をめぐり、国家林業・草原局(National Forestry and Grassland Administration)のデータとして、14次五カ年計画(2021〜2025年)期間に湿地面積が8億ムー以上を維持していることが伝えられました。いまの時点(2025年12月)で計画期間は一区切りを迎えるタイミングにあり、政策の到達点を示す数字として注目されます。
今回示されたポイント(数字で整理)
- 湿地面積:14次五カ年計画期間に8億ムー以上を維持
- 保護プロジェクト:全国で1,000件超を実施
- 回復(復元):434万ムー(約29万ヘクタール)を「科学的に」回復
※ムーは中国で用いられる面積の単位です。今回の発表では、434万ムーが約29万ヘクタールに相当するとされています。
なぜ「湿地」が政策のテーマになりやすいのか
湿地は、川や湖、沿岸部など水と陸が交わる場所に広がり、自然環境の中で独特の役割を担います。例えば、豪雨時の水を一時的に受け止める機能や、水質の維持、生き物のすみかとしての価値などが重なります。
そのため、湿地の保全や回復は、単に緑を増やす施策というより、防災・水資源・生物多様性といった複数の論点が交差するテーマになりやすい領域です。
「科学的に回復」とは何を指すのか
今回のデータでは、湿地の回復が「科学的に」進められたとされています。湿地は場所ごとに水位や土壌、植生、周辺の土地利用が異なり、同じ手法を当てはめても期待どおりに戻らないことがあります。
このため、回復の効果を高めるには、対象地の状態を踏まえながら進めることが重要になります。数字として示された434万ムーという規模は、そうした取り組みが広域で進められたことを示す材料になります。
2025年末、計画の「総仕上げ」をどう見るか
14次五カ年計画(2021〜2025年)は、まさに今年で区切りとなります。湿地面積の「維持」と、プロジェクト実施・回復面積という「改善」の両方が示されたことで、政策が守る(減らさない)だけでなく戻す(回復させる)局面にも重心を置いてきたことが読み取れます。
一方で、湿地は長い時間をかけて変化する自然環境でもあります。今後は、回復した湿地がどの程度安定して機能し続けるのか、そして次の期間に向けてどんな指標が重視されるのかが、次の焦点になりそうです。
出典:国家林業・草原局(National Forestry and Grassland Administration)データとして報じられた内容
Reference(s):
Wetland area in China stays above 800m mu during 14th Five-Year Plan
cgtn.com








