小惑星336877がQi Faren氏の名に 中国宇宙技術の功績たたえる
中国の宇宙技術専門家Qi Faren(チー・ファーレン)氏の名前を冠した小惑星が誕生しました。中国航天科技集団(CASC)傘下の中国航天科技集団有限公司・中国空間技術研究院(CAST)によると、国際天文学連合(IAU)の承認を得て、最近、命名を公表する式典が行われたということです。
どんな小惑星?コードは「336877」
命名の対象となったのは、小惑星「336877」。発見したのは、中国科学院の紫金山天文台(Purple Mountain Observatory)とされています。小惑星の命名は、天体の観測・登録をめぐる国際的な枠組みの中で扱われ、今回はIAUの承認が示された点がポイントです。
Qi Faren氏は何をしてきた人物なのか
CASTの説明では、Qi氏は中国の宇宙開発において複数の節目に関わってきたとされます。具体的には、次のような経歴が挙げられました。
- 「東方紅1号」衛星の開発に参加
- その後、「東方紅2号」「東方紅3号」の開発を主導
- 「神舟」宇宙船のチーフデザイナー(総設計)を務める
- 宇宙ステーション関連ミッションの成功に向けた基盤を築いた
一連のプロジェクトは、衛星から有人宇宙飛行へ、さらに宇宙ステーション運用へと、技術の積み上げが連続している領域です。小惑星に個人名が付されることは、こうした長期の技術的貢献を、象徴的に残す手段の一つとも言えそうです。
「命名」は何を意味するのか——科学と記憶の交差点
小惑星の命名は、短期的な成果よりも「長い時間軸での貢献」や「分野への影響」を可視化しやすい出来事です。研究機関・観測機関・国際組織の手続きが絡むため、個人の功績が国内外の科学コミュニティのルールの中で位置づけられる、という側面もあります。
宇宙開発は往々にして、打ち上げやミッションの成功といった“見える結果”が注目されがちです。一方で、衛星の世代交代や有人宇宙船の設計思想の蓄積のように、表に出にくい工程が後年の成果を支えます。今回の命名は、その「見えにくい仕事」に光を当てるニュースとしても読めます。
いま注目される理由:宇宙開発の「人」に焦点が当たる
2025年のいま、宇宙開発のニュースはロケットや探査機だけでなく、誰が何を設計し、どんな判断が技術の流れを作ったのかという「人」の物語も関心を集めています。小惑星「336877 Qi Faren」という名前は、宇宙技術の歴史をたどる際の、ひとつの座標として残っていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








