山東から上海へ毎週通う9歳、ミュージカルに賭ける「100%自信」の一歩 video poster
中国本土・山東省の9歳の少年が、ミュージカルへの情熱を胸に上海まで毎週数百キロを移動して稽古を続けています。 母親の支えのもと、学び方も含めて自分に合う道を選び、北京テレビの児童節ガラ出演をきっかけに“声に出せる自分”へと変わっていきました。
毎週の長距離移動──稽古のために山東から上海へ
ミュージカルが大好きな秦祁辰(しん・きしん)さん(9)は、稽古のために山東省から上海へ、毎週のように数百キロを移動しています。目的はシンプルで、「舞台に立ちたい」という気持ちに、日々の時間と体力をきちんと振り向けるためです。
「学校か、夢か」ではなく──学び方を組み替える選択
秦さんは、従来型の学校生活の枠にそのまま収まるのではなく、才能と情熱に集中できる形へと生活を組み替えました。ここで大きいのが、母親の一貫したサポートです。
ただ、この選択が投げかける問いもあります。たとえば――。
- 長距離移動と稽古の負担を、日常生活のリズムとどう両立させるのか
- 舞台経験で得られる学びを、本人の成長につなげるには何が必要か
- 「好き」を伸ばす環境づくりを、家族はどう支えるのか
答えは一つではありませんが、秦さんのケースは「学び」と「挑戦」が同時進行で動く現実を、そのまま見せています。
北京テレビの児童節ガラが転機に──静かな子が“心で話す”子へ
大きな転機になったのは、北京テレビの児童節ガラで披露する機会を得たことでした。もともとは物静かで、ためらいがちな一面もあった秦さんが、舞台を通して自分の言葉で気持ちを伝えられるようになり、スポットライトを正面から追いかけるようになったといいます。
本人は自分のことを「100%自信がある」と表現します。強がりにも聞こえそうな言葉ですが、舞台に向けて積み重ねてきた時間が、そのまま自己肯定の“根拠”になっているようにも見えます。
夢を追う姿が映すもの──「表現すること」への勇気
秦さんの物語は、特別な才能の話というよりも、「表現したい」という気持ちを、日々の選択で守り育てていく話です。舞台という場は、うまくできたかどうか以上に、本人が“自分の心で話す”経験を積み重ねられる場所でもあります。
静かな子が、少しずつ声を出し、やがて自分の言葉で前に出ていく。そこにあるのは、年齢を問わず多くの人が共感できる「変化の瞬間」なのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








