中国本土・贵州で「超臨界CO₂発電」商用運転開始 世界初の商用化とCNNC
中国本土・贵州省六盤水(りゅうばんすい)で、超臨界二酸化炭素(scCO₂)を用いた発電ユニットが商用運転に入ったと中国核工業集団(CNNC)が発表しました。世界で初めて、同技術の「商用化」に成功したとされています。
何が起きた?:六盤水で「Super Carbon No.1」が稼働
CNNCによると、商用運転を開始したのは超臨界CO₂発電ユニット「Super Carbon No.1」です。発表では、熱から電気を生み出すための革新的な熱電変換技術を採用していると説明しています。
超臨界CO₂(scCO₂)発電とは:ポイントは「状態変化」と「高密度流体」
CNNCの説明では、このユニットは次の流れで発電します。
- 液体の二酸化炭素を加熱し、
- 加圧して「超臨界」状態にし、
- その流れで発電機(ジェネレーター)を回して電力を生み出す
「超臨界」とは、温度と圧力がある閾値を超えた状態で、気体と液体の性質が連続的につながったような振る舞いをする状態を指します。今回の発表は、この状態のCO₂を発電に利用する技術が、実用段階に入ったことを示す内容です。
なぜ“いま”注目されるのか:実験から「商用運転」へ
今回のニュースで目を引くのは、研究・実証の話題として語られがちな先端発電技術が、CNNCの発表ベースでは「商用運転」に到達した点です。商用運転は、設備として継続運用し、電力として供給していく段階に入ったことを意味します。
一方で、どの程度の出力規模で、どれほどの運転実績を積み上げていくのかは、今後の情報公開や運用データの積み重ねが注目点になりそうです。
これからの焦点:技術の広がりは「実績」と「再現性」
世界初の商用化とされる技術が、次に問われるのは“広がり方”です。ニュースの読みどころは、単なる新規性だけでなく、次のような点に移っていきます。
- 安定稼働:季節変動や負荷変動の中で、どの程度安定して運転できるのか
- 拡張性:同様の方式が別の設備・条件でも再現できるのか
- コスト感:導入・運用にかかる費用が、電力システムの中でどう位置づくのか
エネルギー技術は「可能性」だけでは社会実装に届きにくく、現場の運用実績が次の投資判断を左右します。今回の商用運転開始は、その入口に立った出来事として受け止められそうです。
要点:CNNCは2025年12月20日(土)、中国本土・贵州省六盤水で超臨界CO₂発電ユニット「Super Carbon No.1」が商用運転に入ったと発表しました。液体CO₂を加熱・加圧して超臨界状態にし、発電機を回して電力を生み出す仕組みだと説明しています。
Reference(s):
World's 1st commercial supercritical CO₂ power unit starts in Guizhou
cgtn.com








