中国のバイオ製造、2021〜2025年で1.1兆元規模に 工業情報化省が示した進捗
2025年のいま、第14次五カ年計画(2021〜2025年)の期間を通じた「バイオ製造(バイオものづくり)」の進展が、工業情報化省の発表で改めて示されました。規模の拡大だけでなく、技術や拠点形成でも動きが続いている点が焦点です。
何が発表されたのか(2021〜2025年の総括)
工業情報化省によると、中国のバイオ製造産業は第14次五カ年計画の期間(2021〜2025年)に、規模・技術・クラスター(集積)形成の各面で前進したとされています。
数字で見る:市場規模と生産の位置づけ
発表で示された主な数値は次の通りです。
- 産業の総規模:1.1兆元(約1562億ドル)
- バイオ発酵製品の生産:世界全体の70%超
- 食品・添加物、バイオ医薬品など:年間産出額が4000億元超のサブセクターが存在
「量」の面では、発酵製品の比率が高いこと、また複数の分野で大きな産出規模が形成されていることがポイントになります。
技術面:特許と研究基盤、装置の産業応用
技術開発の指標として、バイオ製造分野の特許出願に占める割合にも言及がありました。
- これまでに、中国はバイオ製造分野の世界の特許出願の20%超を占める
- 国家重点実験室や産業イノベーション・プラットフォームを整備
- 国産のハイスループット遺伝子シーケンサー、大型発酵装置などの新しい機器・設備が産業用途で活用されている
研究拠点と、実際に工場などで使われる装置の両方に触れている点は、「研究→実装」を意識した流れとして読めます。
企業・人材の受け皿:骨幹企業と「小巨人」、試験・育成の場
産業の厚みを支える要素として、企業層の形成と拠点づくりも挙げられました。
- 年の営業収入が100億元超のバイオ製造分野の骨幹企業を育成
- 製造業の個別分野をリードする企業や、技術力の高い「小巨人」企業が多数登場
- 地域の状況に合わせ、約40のパイロット規模(試験規模)の能力構築プラットフォームや、高品質インキュベーター(育成拠点)を整備
「大企業だけの産業」ではなく、特定領域で強い企業群や、試験・育成の場を増やす取り組みも同時に進んだ、という構図が示されています。
いま(2025年末)この話題が持つ意味
第14次五カ年計画の区切りにあたる2025年末時点で、工業情報化省はバイオ製造を「規模拡大」と「技術・装置の産業応用」、そして「企業・拠点形成」という三つのレイヤーで整理して提示しました。数字の大きさだけでなく、研究基盤やパイロット設備、企業層の厚みがどう連動していくのかが、次の局面を読み解く手がかりになりそうです。
Reference(s):
China's bio-manufacturing makes steady progress in 2021-2025 period
cgtn.com








