中国本土の生活はどう変わった?収入増とデジタル化が映すこの5年
この数年で中国本土の日常は、手取りの増加と「移動」「オンライン消費」の広がりによって、目に見えるかたちで変わってきました。過去5年のデータが示すのは、暮らし方そのもののアップデートです。
公式統計が示す「収入の底上げ」
公式統計によると、2024年の1人当たり可処分所得は4万1,314元(約5,747ドル)に達しました。さらに、2021〜2024年の実質成長率(年平均)は5.5%とされ、物価要因をならした上でも増加が続いたかたちです。
可処分所得は、家計が「自由に使えるお金」に近い指標です。伸びが続くと、日々の支出だけでなく、移動手段の選び方や娯楽、教育・サービスへの支出など、生活の選択肢が増えやすくなります。
変化が見えた3つの場面:暮らし・移動・時間の使い方
- 家計(収入):所得の増加が、消費の幅や耐久財の購入判断に影響
- モビリティ(移動):自動車保有の広がりなどにより、移動の自由度が上がる
- デジタル生活(オンライン消費):買い物だけでなく、文化・娯楽の楽しみ方がオンラインに寄る
今回の焦点は「景気が良い/悪い」といった大きな話というより、毎日の行動がどこで変わったのかにあります。収入、移動、デジタルの3点が重なると、生活のリズム自体が変わりやすいからです。
車の保有と移動の拡大が、生活圏を広げる
データは、自動車保有や移動の拡大が進んだことも示しているとされます。車の保有が増えると、通勤・買い物・週末の過ごし方まで、生活圏が広がりやすくなります。
一方で、移動の自由度が上がるほど、都市部と地域での利便性の差や、移動にかかるコスト感覚など、見えにくい違いも浮かびやすくなります。数字が同じ「成長」を示していても、体感には幅が出ます。
オンライン消費とデジタル文化:買い物だけではない変化
もう一つの軸が、オンライン消費とデジタル文化消費の拡大です。ここで言う「デジタル文化」は、動画・音楽・配信・オンライン上のコンテンツ視聴など、余暇の時間の使い方まで含むイメージです。
日常の中でオンラインが占める割合が増えると、次のような変化が起こりやすくなります。
- 買い物の場が「店舗中心」から「スマホ中心」へ
- 娯楽が「外出」から「自宅や移動中の視聴」へ
- 情報収集が速くなる一方、選択肢が増え“選ぶ疲れ”も増えやすい
こうした変化は、消費の量だけでなく、時間の配分や、家族・友人とのコミュニケーションの形にも静かに影響していきます。
2025年末の視点:次に注目されるのは「伸びの質」
きょう(2025年12月22日)の時点で、ここで触れた具体的な所得の最新値は2024年の数字です。今後、2025年分の統計が出てくれば、伸びが続くかどうかだけでなく、どこにお金と時間が向かったのかという「伸びの質」がより重要な論点になりそうです。
収入増、移動の拡大、デジタル化は、それぞれ別の話に見えて、実際には一つの生活の中でつながっています。数字の背後にある「毎日の小さな選択」が、次の数年の姿を形づくっていくのかもしれません。
Reference(s):
Rising incomes, digital lives: How daily life changed in China
cgtn.com








