2025年12月22日、習近平・中央軍事委員会(CMC)主席は、人民解放軍(PLA)の将校2人を「上将(中国の現役将官における最高位)」へ昇進させる命令書(証書)を手渡しました。戦区の最高指揮官がそろって昇進する形となり、軍の指揮体制の節目として注目されます。
何が起きたのか:2人の司令官が上将に
上将に昇進したのは、次の2人です。
- 楊志斌氏:人民解放軍 東部戦区司令官
- 韓勝延氏:人民解放軍 中部戦区司令官
北京で昇進式典、命令は習主席が署名
昇進式典は北京で行われ、張又侠・中央軍事委員会副主席が、習主席が署名した昇進命令を読み上げました。張升民・中央軍事委員会副主席が式典の進行を務め、習主席は2人に祝意を伝えたとされています。
「戦区司令官」とは:現場の統合作戦を束ねる要職
人民解放軍は、複数の「戦区(シアター・コマンド)」を通じて、陸・海・空などを横断した統合作戦を指揮します。司令官は、担当エリアの作戦運用や即応態勢の中核を担うポジションです。
今回昇進した2人が率いるのは、沿岸部を含む東部方面を担当する東部戦区と、首都圏を含む中部方面を担当する中部戦区で、いずれも指揮系統上の重要度が高い戦区として位置づけられています。
なぜ今注目されるのか:人事から見える「組織運用」のメッセージ
上将への昇進は、個人の経歴上の節目であると同時に、組織運用の観点でも意味を持ちます。今回の動きは、少なくとも次の点で関心を集めています。
- 現場指揮層の位置づけ:戦区トップの格付けを明確にし、指揮統制の安定につなげる狙いが読み取れます。
- 統合作戦の継続:戦区運用は統合作戦の要であり、昇進はその枠組みを支える人事の一部として受け止められます。
- 儀式の公開性:北京での式典や命令署名の手続きが示されることで、制度的な運用を印象づけます。
今後の焦点:戦区運用と訓練の動き
今回の昇進を受け、東部戦区・中部戦区が今後どのような訓練や部隊運用を進めるのか、また軍全体の人事配置がどのように推移するのかが、次の観察ポイントになりそうです。
メタディスクリプション(要約): 2025年12月22日、習近平・中央軍事委員会主席が人民解放軍の東部戦区・中部戦区司令官2人を上将に昇進。北京で式典が行われました。
Reference(s):
Xi presents orders to promote two military officers to rank of general
cgtn.com








