中国首相・李強、第15次五カ年計画の綱要案を「丁寧に磨く」よう指示
2025年12月22日、中国の李強首相が、第15次五カ年計画(経済・社会発展)の「綱要案」づくりをさらに詰めるよう関係部局に求めました。今後の政策目標や重点プロジェクトの方向性に直結するだけに、計画の“設計図”をどう仕上げるかが注目点になりそうです。
何があった?──国務院の会議で「次の段階は精緻化」
発表によると、李強首相(中国共産党<CPC>中央委員会政治局常務委員)は22日(月)、国務院(中国政府)の「綱要案」策定に関する指導グループ会議を主宰しました。
李首相は、これまでの作業で「しっかりした基礎は築かれた」とした上で、次の段階として、綱要案を最大限の注意を払って洗練・改善することに力を集中するよう求めました。
計画が果たす役割を強調:目標・政策・プロジェクトを一体で
李首相は、計画の「指導的役割」をよりよく発揮させる必要性を指摘。目標設定、政策配置、プロジェクト計画を、次の狙いに沿って組み立てるよう求めたとされています。
- 高品質な経済成長の推進
- 経済規模(経済アウトプット)の「適切な」増加の実現
キーワードは「新質生産力」と科学技術イノベーション
今回、李首相が重ねて強調した論点として挙げられたのが、いわゆる「新質生産力」の発展です。加えて、科学技術イノベーションの前進で突破口を開くこと、新たな成長ドライバー(成長の原動力)の育成を加速すること、経済構造の改善・高度化を進めることが示されました。
「重大プロジェクト」と「プラットフォーム」で全体をけん引
李首相は、全体の発展を動かす「重大プロジェクト」や「プラットフォーム」の計画に、より力を入れるよう求めました。これにより、
- 新たな成長要素を蓄積する
- 将来の発展に向けた競争力を育てる
- 内需拡大と、安定した経済運営の継続を支える
といった点を後押しする狙いがあるとされています。
政策支援×改革・革新:「ボトルネックの解消」を重視
さらに李首相は、政策支援と改革・革新を組み合わせる必要性にも言及しました。課題となる「ボトルネック」の解消に焦点を当てつつ、新しい政策・措置を十分に練り上げ、政策ミックス(政策の組み合わせ)がより大きな成果を生むよう求めた、というのが発表内容です。
社会の関心への対応と、暮らしに届く施策
計画づくりにあたっては、社会的関心への対応も重要だとし、住民の利益につながる重大政策やプロジェクトを打ち出すこと、そして新たな成長ドライバーの育成とあわせて、人々の福祉(ウェルビーイング)の向上を図ることが求められました。
出席者
会議には、丁薛祥副首相(政治局常務委員)が出席。このほか、何立峰、張国清、劉国中、王小洪、呉政隆の各氏が同席したとされています。
今後の見どころ:計画の「言葉」が政策の優先順位を映す
五カ年計画の綱要案は、目標の置き方や重点分野の書きぶりが、その後の政策設計やプロジェクトの優先順位に影響しやすい文書です。今回示された「高品質な成長」「新質生産力」「科学技術イノベーション」「内需」「民生」といった要素が、どのように一つのストーリーとして束ねられていくのか。年末時点での議論は、次の局面を占う材料になりそうです。
Reference(s):
Premier Li urges further efforts to draft 15th Five-Year Plan outline
cgtn.com








