エリック・ソルハイム氏が見る中国本土のグリーン転換—浙江・安吉で探った変化の源流 video poster
中国本土の「空が青くなった」という実感が、国際社会の視点からあらためて注目されています。国連の元事務次長(UN under-secretary-general)であるエリック・ソルハイム氏が、中国本土の空気の変化に驚き、その背景を探るため浙江省の安吉県を訪れました。
「スモッグの中のラン」から「青空の下の呼吸」へ
ソルハイム氏が強調したのは、生活の肌感覚としての変化です。かつてはスモッグの中で走ることを避けたくなる一方、いまは鮮やかな青空の下で呼吸できる——。そうした空気の質の変化が、同氏にとって「中国本土のグリーン転換」を考える入口になったといいます。
鍵として訪ねた浙江・安吉県—「二つの山」コンセプトの発祥地
では、こうした変化はどのように起きたのか。ソルハイム氏はその問いを抱え、浙江省(中国本土東部)の安吉県を訪問しました。安吉は、大きな変化を支えたとされる「二つの山」コンセプトの発祥地として知られています。
記事の文脈で示される「二つの山」は、環境と発展を対立させるのではなく、環境の価値を重ねて捉える発想を指すものとして語られています。ソルハイム氏は、現地でその考え方がどのように理解され、変化の後押しになったのかを確かめようとした形です。
帰国後ではなく「現地の学生」に共有—浙江国際研究大学での対話
安吉での“グリーン探訪”を終えたソルハイム氏は、浙江国際研究大学で学生たちに見聞を共有しています。現場を見て得た手触りを、次世代の学びの場で言葉にしていく——この往復運動が、国際ニュースとしての面白さでもあります。
このニュースが投げかける、静かな問い
今回の話題は、単に「改善した」という評価にとどまりません。むしろ、読者にいくつかの問いを残します。
- 生活者の体感(空の色、呼吸のしやすさ)が、政策や社会の変化をどう可視化するのか
- 「二つの山」のようなコンセプトが、地域の現場でどのように理解され、変化の物語になり得るのか
- 国際機関出身者の視点が、現地の経験をどんな言葉で翻訳し、共有していくのか
2025年のいま、各地で「グリーン転換」が語られる中で、変化を“数字”だけでなく“体感”から語る視点は、議論の温度を少し変えてくれるのかもしれません。
Reference(s):
Erik Solheim: China takes the lead in the global green transition
cgtn.com








