長征12Aロケット初飛行で軌道投入成功、回収試験は課題も
2025年12月23日(火)朝、中国本土の「長征12A」運搬ロケットが初飛行を実施し、第2段が所定の軌道に投入されたと伝えられました。一方で、第1段の回収試験は「期待した結果には至らなかった」とされています。到達と課題が同時に確認された、次につながる打ち上げになりました。
今回の打ち上げで何が起きたのか
提供された情報の範囲では、ポイントは次の2点です。
- 第2段が予定軌道に入り、初飛行としての主要目標は達成
- 第1段の回収試験は想定どおりにいかず、技術面の課題が残った
「軌道投入の達成」と「回収の難しさ」が同時に可視化された形で、開発の進捗を読み解く材料にもなります。
注目点は「液体酸素・メタン」ロケットであること
長征12Aは、液体酸素とメタンを推進剤に使うタイプのロケットです。今回のミッションは、液体酸素・メタンの運搬ロケットとして、初飛行の段階から回収を試みた2例目だとされています。
メタンは、再使用(回収して繰り返し使う運用)との相性が語られることが多い推進剤です。燃焼の性質や取り扱い、機体への負担など、設計思想全体に関わる論点が含まれるため、初期段階の試行から得られるデータの価値は小さくありません。
回収試験がうまくいかなかったことは「失敗」だけでは語れない
回収は、軌道投入とは別の難題を含みます。たとえば、帰還時の姿勢制御、再点火や減速、着地(あるいは回収)までの一連のシーケンスは、成功条件が細かく積み上がる領域です。
そのため今回のように、主要な飛行の成立(第2段の軌道投入)と、回収側の課題が同時に出てくる展開は、開発プロセスとしては珍しくありません。今回のミッションについても、「貴重なデータと実地経験を提供した」と位置づけられており、次の改良につなげる狙いが強調されています。
次に注目したいポイント
今後の焦点は、今回得られたデータをどう設計や運用に反映するかです。見どころは大きく3つあります。
- 回収シーケンスのどの工程に課題が集中したのか(制御、推進、構造、運用など)
- 同型機の「次の試験」でどこを変えるのか(段階的に条件を詰めるのか、設計改修を入れるのか)
- 軌道投入の再現性(同じ成果を安定して積み上げられるか)
再使用ロケットは、成功が一度で完成するというより、試験と改良を繰り返して「運用の形」にしていく分野です。長征12Aの次のフライトが、今回の“宿題”にどう答えるのかが注目されます。
要点まとめ
- 長征12Aは初飛行で第2段の軌道投入に成功
- 第1段回収試験は期待した結果に届かず、改善余地が残った
- 液体酸素・メタンの回収挑戦として、次の改良へつながるデータが得られた
Reference(s):
China's Long March-12A rocket reaches orbit on maiden flight
cgtn.com








